新年を迎え最初のブログ更新です

 

本年もよろしくお願い致します。

 

今年も引き続き、仏教に関連する内容で

 

更新していきたいと思います。

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新年と日々是好日
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新しい年を迎え、今年はどんな年になるだろうと期待に胸を

膨らませる方もあれば、これからどうなってしまうのだろうと

不安に思われる方もあるかもしれません。

とくに年始におみくじなどを引いて、結果がよくなくて落ち込むという方や

今年は厄年だから何か不幸なことが起きるのではと心配される方もある

かもしれません。

そこで仏教では、どのように教えられるのか紹介したいと思います。

 

「日々是好日」という言葉があります。

毎日が「好(よ)い日」だといわれています。

年で言うならば、毎年が好(よ)い年ということになります。

さてこれは一体どういうことなのでしょうか?


日々是好日とは「毎日が好(よ)い日になるようにしなさい」

ということです。

仏教の土台をなすのは、自業自得という教えです。

自分の行ないが、自分の未来、将来を生み出すというものです。

ですから、好い日というのは何から生まれているのか

といえば、私の日々の行ないによって生まれるのです。

反対に悪い日というのも私の日々の行ないによって作られるものです。

たとえば

朝、寝坊して、慌てて家を飛び出し、駅に向かったが

あと一歩というところで電車に乗り遅れ、会社に遅刻。

上司から小言を言われつつ、会議に必要なものをカバンから

取り出そうとしたら、家に置き忘れてしまい、またミスが

起きてしまったとします。

そんなとき、どんな風に思うでしょうか?

人によっては

「あ~ぁ、今日は何をやってもダメね。。ほんとついてない日ね」

「そういえば、今日の運勢、最悪って出てたわね。」

こんなことを考える人もあるかもしれません。

今日は何をやってもうまくいかない日、悪い日だと

決めつけてしまうそんな気持ちもわかります。

ですが、本当に「悪い日」というのが決まっているのでしょうか?

なぜこの日が悪い日になったのか。。運勢が悪かったからなのでしょうか?


冷静に考えてみれば明らかですが

そもそも寝坊して遅刻してしまったのは、夜更かしをしていたからとか

目覚ましをちゃんとセットしていなかったからでしょうし

大事なものを持ってくるのを忘れたのも、ちゃんと前日に準備して

いなかったためでしょう。

悪い日を作りだしたのは、自分の日々の行ないなのです。

反対に良い日を生み出すのも、自分の日々の行ないなのです。

ですから毎日が良い日になるように、日々、良い行ないに

努めていくことが大事だということです。


仏教では、結果いいことがあったから良い日とか悪いことが

あったから悪い日ということではなくて、日々私達がどのように

思い、行動しているかが一番大事なことなのだと教えられています。

日々、自己を反省し、努力を惜しまない人は毎日が好い日となり

引いては毎年が好い年になるものです。

おみくじの結果や厄年だからといって悲観される必要はありません。

好い日や好い年になるように、日々の行ないに心がけていきたいものです。