11月だというのに、ここ数日はとても
暖かいですね。
念のためコートをもってでかけているのですが
暑くて必要ないことがほとんどです。
ただ来週からまた寒くなるみたいなので
お互い体調管理に気をつけたいところです。
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成果と心の向き
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先日、映画「はやぶさ/HAYABUSA」を観ました。
平成15年に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が
小惑星イトカワまで行き
平成22年に帰還するまでの実話をもとに作られた映画です。
月以外の天体に着陸した探査機が、帰還したのは世界初だったそうです。
この映画の中で、とくに印象に残ったのが
小惑星イトカワの名前の由来ともなった
糸川英夫博士のエピソードでした。
糸川博士は、日本の宇宙開発・ロケット開発の父といわれる人物で
アメリカが莫大な予算を使ってロケット開発をする中
低予算で、できることからとペンシルロケットをつくり、そこから
何度も実験を重ねて今日の日本の宇宙開発・ロケット開発の礎を築いた方でした。
そんな糸川博士は、失敗という言葉をあまり使わなかったそうです
代わりに成果という言葉を多く使ったと映画の中で紹介されていました。
失敗したのではなく、この方法ではうまくいかないという一つの成果をあげたんだと
思っておられ、それをどう次に活かすかを考えておられたんでしょう。
失敗ということは科学の世界にはない、必ずそれが活かされるから成果と
思っておられたのでしょう。
思い出されるのは、有名なエジソンの白熱電球の発明をするまでのエピソードです。
フィラメントがすぐに焼け切れてしまうというので、どうしたら長持ちするフィラメントを
開発できるかと、いろいろなものを試したそうですが、実に1万回以上に及んだそうです。
「よくそれだけ失敗してあきらめませんでしたね?」と聞かれたエジソンは
「私は失敗などしていない、うまくいかないやり方を1万通り発見しただけだ」といったそうです。
うまくいかないことは世の中あるでしょうが
それを失敗やムダと思ってしまうのか、これではうまくいかないということがわかったという
一つの成果と見るか、その人の心次第で大きくわかれます。
仏教では、私達を動かしている元は心にあると教えられ、心で何を思っているかが
最も大事だといわれます。心のあり方いかんによって、未来は大きく変わっていくと
ブッダは教えられています。