今年は、コロナの影響で軒並み

 

イベントが中止になったりしていますので

 

今ひとつ季節感を感じない気がしていますが

 

先日、スイカを頂きまして、ようやく少し夏を

 

満喫したような気がします。季節の食べ物って

 

いいですよね

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自信と即今
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「自分が将来あんなふうになれるのか自信が持てません」

 

前回、自信が持てない人の悩みについて紹介しましたが

 

自分の職場の先輩や上司を見て、自分がこの先、そんな知識や

 

技術を身につけられるのか、心配になり、不安になること

 

誰しも1度や2度はあるかもしれません。

 

そんな時に、「即今」という仏教の言葉を紹介したいと思います

 

「今に集中してを精一杯生きなさい」という教えです

 

こんな話があります。

 

著名な博士が禁酒運動で、ある町へ遊説に行きました。三度の飯より酒大好き男が、

 

こんなおいしいものを排斥するとは何ごとかと、息巻いて会場へ乗り込んでいきました。

 

ところが聞くほどに知るほどに、納得せざるをえない説得に、翻然と改悛しキッパリ断酒を決意したのです。

 

終了後すぐに博士をたずねて、一部始終を打ち明け、「ぜひ禁酒記念に、一筆を」と懇願しました。


「なんと書こうか?」

 

「死ぬまで禁酒と、いかがでしょう」

 

「死ぬまででは大変だろう。今日一日で、どうかな?」

 

花も実もある博士の言葉に感激した男は、思わず身を乗り出して確認しました

 

「今日一日でいいんですか?」

 

「さよう。今日一日でよいのだよ」


〝今日一日禁酒〟の紙を部屋の壁に張りつけた男は、時計とにらめっこしながら、

 

明日の来るのをひたすら待ちました。夜になり十二時が近づくと、一升ビンをグイと引き寄せ、

 

ノドをグーグーうならせる。十二時の時計を合図に「さあ、のむぞ」と、酒を手にした男が壁を見て、

 

「あっ、今日もまた禁酒か」と叫んでがっくり


「今日一日」とは、死ぬまでのことだったのか。「今日」の真意を知った男は死ぬまで酒を断ったという。


「今年」が終われば、また「今年」である。「今日」が終われば、また「今日」です

 

悠久の過去といっても永遠の未来といっても、今、今……と、「今」の連続です。

 

今この瞬間の積み重ねが、振り返れば、長い期間になっています。

 

今からすれば、あの人にできるのだろうか?と心配になるでしょうが

 

今日この瞬間、自分にできることを1つづつ着実にこなしていく、その積み重ねが

 

気づけば、大変な経験や技術につながります。これから何十年も先と思うと

 

なかなか一歩が進まないかもしれませんが、今に集中して進んでいけば

 

やがて振り返ったとき、大きな成長を遂げていることでしょう。

 

「世の中は今よりほかはなかりけり 昨日は過ぎつ 明日は知られず」