今日は胃ろう交換の方が3件ありました。1人は何度か継続して交換している患者さんだったのですが、他の2人は初回胃ろう交換の方でした。


胃ろうのタイプにはバンパー型とバルン型があるのですが、胃ろう造設時はほぼ全てバンパー型を挿入します。バンパー型は耐用期間が6ヶ月なので造設してから半年後に初回交換が必要です。在宅ではバンパー型からバルン型への交換を行うのですが、様々な本やホームページで初回の交換は造設した病院で行うのが良いと言っています。


しかし数多くの胃ろう造設と初回交換を行ってきた自分からすると、交換時のトラブルに関してのリスクは病院で行ったからといって減るものではないと思います。腹部の解剖や瘻孔の特性をきちんと理解して行い、経胃瘻的内視鏡で確認すれば在宅でもかなり安全に初回交換を行う事が出来ます。もちろん胃ろう交換のトラブルは初回が最も多いとは思いますが、当院で行った初回交換で大きな問題が起こった方は今のところ1例もありません。


病院に連れて行くのが困難だからこそ在宅診療が必要なわけで、簡単に病院に行ける人ならそもそも在宅診療はいらないと思います。こういった方の役に立てるように啓蒙を行っていきたいです。