「ソロモンの偽証」 宮部みゆき | なごやふるらいふ

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さすらいのサラリーマン同士の旦那はんとふたり暮らし。
引っ越しが多いので、その土地での食べ歩きや、住居のインテリア考えるのが好きです。
2022年11月から、東京と高松での二重生活を始めました。

全6冊の太作、2月中かかったワ。


大雪の日の夜、中学生が学校の屋上から転落死。

自殺とされるものの、殺した人物が誰かを書いた「告発状」が送られてきた。

動揺する気持ちを鎮め、真相を探るため、同級生たちが課外活動という形で学校内裁判を行い、検事と弁護人に分かれて激論する、という話。


中学生がここまで事件を調べて、証人を探し、激論かわせるか、ということはおいといて。

誰かを裁くことの重みを感じて、本物の司法とはなんと深い仕事なんだ…と読みながら時にどよんとしてました。


事件の背景には、学校を取り巻く問題もみえ、とにかく大作。

結末もなかなか痺れました。


実は、この本に杉村三郎が出てくると別の本で知り、それを目当てに6冊読み進めたのだけど、

どうやら最後にスピンオフで書かれていたらしく、

しかもその部分はオーディブルにはなかった…


私にとっては、これが一番の大どんでん返し。

この部分は紙の本で読みます…