コメントで、資格試験の勉強をしている方から暗記方法について、ご質問をいただきましたので、書いてみます。

 

 

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、効率のよい暗記方法はありません。

がっかりさせてしまうと思いますが、正しい暗記方法、効率的な暗記方法というものは、ないと思っています。

つまり、悲しいことに、結局は人それぞれ、ということなのです。

 

 

 

 

 

 

書いて覚える人もいれば、口に出して覚える人もいます。

それこそ、自分に合った方法を模索するしかないのです。

しかし、裏を返せば、自分に合った方法が一番正しいのです。

自分にとって、しっくりくる暗記のやり方がベストということです。

 

 

 

 

 

 

話は変わりますが、筋トレでも同じことが言えます。

筋肉に関する理論は、正直言って半年で変わります。

あれがよいだの、これがよいだの、いろいろなことが筋肉に関して言われます。

しかし、半年も経てば、また別の理論が提唱されているのです。

どんどん新しい研究が出てきます。

 

 

 

 

 

 

ですから、何が正しいのか、よくわからないのです。

結局、信じられるのは、自分の感覚ということになります。

自分で試してみて、効果のあったものが正しいということです。

もっと自分の身体感覚を信じてあげてみても、よいのです。

 

 

 

 

 

 

しっくりくること、気持ち良いこと、納得できることにヒントがあります。

他人の経験談よりも、自分の経験談を信じてあげてください。

それが最も自分を助けてくれます。

 

 

 

 

 

 

例えば筋トレの場合、巷では、①高重量&低回数か、②低重量&高回数か、のいずれかが筋肥大に効果的だと言われています。

でも、私にとってのベストは、中重量&中回数です。

いろいろ試してみた結果、私には、このやり方が一番合うように感じています。

そうであるならば、当分はそのやり方を続ければよいのです。

インフルエンサーのおススメ方法が必ずしも正しいとは限りません。

もっと自分の身体感覚を信頼してもよいはずです。

 

 

 

 

 

 

暗記の場合も同じです。

もっと自分の身体感覚を信頼してもよいはずです。

 

 

 

 

 

 

たとえば、どうしても書かないと覚えられないのなら、書くことが正解なのです。

確かに、書いてばかりでは時間がかかってしまいます。

でも、それは仕方のないことです。

ほかの人が聞くだけで覚えられるところを、自分は書かなければ覚えられないとなれば、げんなりします。

それでも、書かないと覚えた気がしないのであれば、やっぱり書くことが正解なのです。

 

 

 

 

 

 

どうしても、書くことに対してストレスを感じてしまうなら、聞いて覚えられないか、見て覚えられないかなど、書く以外の方法で覚えられないかを実験してみることです。

そうやって書かなくても覚えられそうなら、儲けものです。

そのやり方を継続すればよいです。

でも、試したけど、やっぱり書かないとダメだということがわかったら、それはやっぱり書くことが正解だったということなのです。

 

 

 

 

 

 

参考として、私にも資格試験の経験がありますので、その時の模範解答の覚え方を、ご紹介します。

 

 

 

 

① 参考書は基本、読まない。初歩的な入門書しか読まない。

 

 

試験内容を、①初歩②基礎③標準④応用に分類したとします。

私の場合、①初歩に当たる参考書しか読みません。参考書を読むのは、とても時間がかかるからです。

ただし、初歩が分からないと、それ以降の学習が一向に進まないので、初歩的な参考書だけは渋々、嫌々読みます。

初歩を超えた基礎レベルになると、もう読む気をなくしますし、読みません。

 

 

 

 

 

 

② 参考書を読まずに、問題集を解きまくる。

 

 

初歩的な参考書を読み終えたら、いきなり問題集を解きます。

多くの人が、ここで、初歩の先の、基礎を扱う参考書を読み始めますが、個人的には時間の無駄だと思います。

基礎や標準は、問題集から吸収します。

問題集の解説が、基礎や標準の参考書です。

 

 

とにかく解きます。

いきなり問題集を解くと未知の問題が次々に出てきます。

まったく分からなくても我慢して解きます。

最低限、初歩の参考書は読んでいるわけですから、それでよいのです。

問題と答えを覚える勢いで解きます。

 

 

ポイントは、短期間で繰り返すことです。

全10章の問題集があったとすれば、一気に10章すべては解きません。

2~3章を解き終わったら、もう一回同じところを解きなおします。

ほぼ全て正答できるようになってはじめて、次の2~3章に進みます。

 

 

とにかく、参考書を読みながら暗記していくのではなく、問題集を解きながら暗記していきます。

繰り返しになりますが、資格試験の場合、参考書を読み込むのは時間の無駄です。

参考書を読む達人になっても本番の試験は解けませんが、問題集が解けるようになれば、本番の問題も解けるようになります。

 

 

 

 

 

 

③ 繰り返し間違う部分、覚えにくい部分は別冊ノートに書き出す。

 

 

ノートへの書き出し方は、なんでもよいです。

単語だけでもよいし、一文まるまる書き写してもよいです。

ただし、すべてを書き出すのは得策ではありません。

覚えやすそうな部分はスルーでよいです。

 

 

 

 

 

 

④ 夜寝る前に、書き出した別冊ノートを読み返す。

 

 

このために別冊ノートを作ります。

本当かどうか知りませんが、記憶は睡眠中に定着すると言われています。

ですので、寝る前にノートを見返します。

ちょっとの時間で構いません。

さらっと見返してから寝ます。

これでどうやら、睡眠中に定着してくれるらしいです。

本当に定着してくれるなら、ありがたいことです。

ちなみに、就寝前に見たノートを起床後に更に見返すと、効果倍増らしいです。

起床時は時間がなくてできなくても、朝の電車の中でも見られたら最高です。

 

 

 

 

 

 

 

 

。。。こんな感じでしょうか。

まとめると、私が大事にしているのは二点です。

 

 

 

 

 できるだけ参考書を読まない。問題集を解く時間を増やしたい。問題を解いて暗記していきたい。参考書を読むのは、時間がかかりすぎる。文章を読んだだけでは頭に入らない。

 

 

 

 

 問題集を繰り返す。繰り返すといっても、1冊まるまる終わってから2週目に入ると、最初の方を忘れてしまっている。だから、2~3章やったら次には進まず、また同じ部分の2週目に入る。そして、とにかくほぼ全答するまで繰り返す。

 

 

 

 

 

 

資格試験の勉強をしている方の参考になれば幸いです。