この世界は偶然に満ちています。
ナリ心理学では、偶然を大切にしています。
何かうまくいかないことが起こると、人はどうしても、そこに意味を見出したくなります。
これは何かの啓示だろうか。
これは何か見えない力が動いているのではないだろうか。
確かに、そうかもしれません。
しかし、全てに意味を見出すのは危険でもあるのです。
偶然ということもあります。
むしろ、偶然であることの方が多いかもしれません。
本のジャンルには、フィクションとノンフィクションがあります。
フィクションは現実です。
ノンフィクションは虚構です。
虚構の代表格は小説です。
小説に偶然は、ありません。
全てが必然なのです。
小説の中では、その日の天気が雨であることも、その日出逢う人が運命の人であることも全て必然なのです。
小説は作者が思いのままに構築できる世界なのです。
小説は全てが決められているのです。
反対に、ノンフィクションは、どうでしょうか。
フィクションは虚構でした。
虚構とは、全てが必然である世界のことでした。
ノンフィクションは現実です。
現実は、虚構の反対です。
現実とは、偶然に満ちた世界であるということです。
創造主たる神が思いのままに構築できる世界ではないのです。
神は死んだのです。
もはや、この世界には必然などありません。
この世界は偶然に満ちているのです。
