歴史に幕をおろす日は雨でした。
終幕の店内は、潔く、あたたかく、美味しさに溢れた空間であったと思います。
2018年5月31日。
京都パティスリーの代名詞とも言える、
オ グルニエ ドールが閉店を迎えた今日という日。
名店の幕引きをこの目で見てみたくて、新幹線で駆け付けました。
❤️
午前9時25分、お店に到着。
開店は11時だというのにこの行列。
途中、空気の薄い狭い階段に詰めて誘導されるので、
ガチで息苦しく倒れそうになりました。
聞けばこの階段は、脱落者が発生する難関ステージなのだそう😱
そこをクリアすると、外に出ますが、
今度は横殴りの雨の攻撃が。
なんのサバイバルかと、目的を見失いそうに。
ようやく店内へ。
ここのショーケースは、
本当に華やかではないんですよね。
私はこの潔さが好きでした。
最後の記念にサロンで食べたかった。
だけどあと30分、私には時間が足りませんでした。
3時間強待ちの戦いを経て、ついにステージクリア😭
買えたもの、買えなかったもの。
色んな想いがありますが、
それを含めてのフィナーレでしょう。
思い残すことはございません。
シェフの原点であるお菓子『プラリーヌ』をいただきました。
握手していただいた西原金蔵シェフの手からは、
優しい温もりが。
幸せの味を、たくさんたくさん生んだ手ですね。
無理やりなスケジュールでしたが、
駆け付けて良かったです😊
お菓子を追いかける私の人生に、
歴史的な1ページを刻むことができました✨
私は有名店のオープンの日には興味がありませんし、並びません。
新しいものはこの先無限に生まれますから。
でも、終わる歴史は戻ってこないんです。
食べておかなくてはならない『消えゆく味』に、
出会えるうちにあっておきたい。
そして、オ グルニエ ドールの記憶は永遠に。
私の中に刻んで伝えてゆきたいと、
そう雨の空に想うのでした😌