スタッフ杉浦です。
夏休みが終わり、お母様方は「やっと昼ごはんのメニュー考えずに済む」と言ったところでしょうか?
私の受け持っている生徒で「早く学校始まらないかな?」と言っているのは1から2人。(分母の生徒は50人弱)
ほとんどの子どもは「夏休みが短い」と思っているようです。
そんな夏休みの最後。
小学生対象のボードゲーム会が開催されました。
今回やったゲーム。
始まる前…キャプテンリノ
1…ゴーフィッシュ(魚釣り)
2…クク•カンビオ
3…We will rock you(予定ではカルカソンヌ)
4…ドメモ
今回のゲーム会のテーマは「基本に帰れ」です。(参加者の皆さんには意味がわかりずらいのであくまで個人的な目標だったりします)
このゲーム会は平日の午前中に開催されました。(お昼前だからオヤツも出ません)
さてさてゲームの内容ですね。
ゲームのルールなどは他のサイトで詳しい話が載ってますので、ここでは「療育とボードゲーム」「集団での療育」という観点で記事を書いていこうと思います。
始まる前…キャプテンリノ
これは前回もやりましたね。簡単ルール(手札なし)で気楽に遊びます。待ち時間に丁度良いです。
1…ゴーフィッシュ(魚釣り)
これも前回やりましたね。別名「魚釣り」。これを最初にやると自己紹介代わりになって、都合がいいんです。
本気でやるには「記憶力」「要求する」「簡単な推測」「手札を相手に見せない」
などが必要になります。相手に手札を見せないなんて当たり前に思われるかもしれませんが、これ1つでも大事なスキルなんですよ。
2…クク•カンビオ
これは中世欧州から伝わるゲーム。やる事は単純で手札を「チェンジ(してください)」と言うか「ノーチェンジ」と言うかそれだけ。
運の要素がつよいのですが、頭を使わないとやはり勝てないゲームです。
「運がいい人」「相手の表情を読める人」「記憶力のいい人」「状況判断ができる人」が勝ち残っていくゲームです。
小さな事に一生懸命になって、小さな事が勝負では差を生みます。
3…We will rock you(予定ではカルカソンヌ)
カルカソンヌ(有名なパズル要素のあるゲーム)は毎年世界選手権もある有名なゲームです。(今年は名古屋在住の望月氏が日本代表に選ばれました)
そんな事もあって、カルカソンヌもやりたかったのですが……
人数が5人までなのと、体を使うゲームがしたかったので「We will rock you」にしました。
クイーンの名曲を実際にスマホでかけてゲームをします。
以前もゲーム会で行いました。……がしかし、盛り上がらない……中学生以上になると恥ずかしがるんですかね。失敗する事も恐れますし、動きが硬かった…。
(多感な時期の思春期は「他人からどう見られてるか」など気にする年齢ですしね)
今回は「全員超ノリノリ」でした。
理由は小学生が主な参加者だったからではありません。
まずポーズを描いたイラストを「自分で選ばせて」各自の前に置きます。(自分で選ばせる=変なポーズをしなくて良い)
ゲームではこのイラストの真似をする事で遊びます。
リズムに合わせて
「自分のポーズ」→「相手のポーズ」をしていきます。
「自分のポーズ」→「相手のポーズ」→「自分のポーズ」→「相手のポーズ」→「自分のポーズ」→「相手のポーズ」→「自分のポーズ」→「失敗」するとゲーム中断(本番ではペナルティがあります)
あと練習に時間を割きました。最初は音楽無しで「じぶん、あいて」「じぶん、あいて」「じぶん、あいて」「じぶん、あいて」とゆっくりゆっくり、全員で呪文のように繰り返し慣れさせます。(その時はできるだけ失敗させないようにしましょう)
初めてやる作業は誰でも自信がありません。失敗しないシステム作り、失敗しても大丈夫な環境づくりが大事です。
結果として毛並みの違ったパーティーゲームができて皆満足気でした。
4…ドメモ
有名な作者のアレックス•ランドルフ(ドイツ系アメリカ人)の作品。
ここでもルールは他のサイトに譲りますがこのゲームは「数えて」「推理して」慣れてきたら「相手の発言の意図を考える」
事が大事です。
基本的に理数系の人が好きそうなゲームですが、子どもでも十分大人とやりあえます。(お家において欲しいゲーム)
今回はこんなんでした
「基本に帰れ」というのは「奇を衒う事や新しい事をせず、子どもとゆっくり成長する」という意味です。
子どもは誰でも
「大きくなりたい」(大人になる)
「愛されたい」(格好良く、可愛く)
「成長したい」(一人前になる)
「認められたい」(称賛≫認知される)
「楽しみたい」「共感したい」「知りたい、学びたい」など色んな望みを持っています。
そんな事を感じたゲーム会でした。