年年歳歳花相似 歳歳年年人不同    (唐の詩人 劉希夷の詩の一節)


ねんねんさいさい 花あいにたり さいさいねんねん 人同じからず





「草木は毎年変わらず美しい花を咲かせているが、人は歳をとるごとに変わってしまう。いつまでも昔のままではいられない。」





浜の論説文は愛知県の入試に必要な難易度を超えてる気がしますが、

選ばれてる読み物が本当に良いことが多いので、いつもびっくりします。



子供の入試のために必要かといえば、受ける学校によってはまったく必要がない可能性もあるような難しさですが、


子供に読ませるのではなく、大人が読んで、私達自身が日々の子供への接し方を変えていけばいいのにと感じるような読み物が多いです。




昨日読んだ論説文は東大の先生が書いたもので、抽象度について書かれており、上位概念とその下の概念の間を頭の中で自由に行き来することで、その概念がより立体的に認識できるようになることについて書かれていて、「こういうのを子供に伝えたいんだよねー指差し」と感心しました。


子供用の読み物だと簡単なものが多いですが、点数とは関係ないところで、このような考えに触れられることは素晴らしいことだと感じます。


ただ、その先生もおっしゃっていましたが、経験やそもそもの持っている知識量・概念が少ない子にそれをやっても、ちゃんと理解することはできないだろうと。


だからこそ、日頃から色んな知識を増やしておくことが大切ですし、


それを学んで何十年も経った後に、実体験を通して、教えられたことが立体的に浮き上がってくるという例として、


↑上記の

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

の詩の体験が書かれていました。



その先生は親しかった人の考えが年月と共にすっかり変わってしまっていることに気づいた時に、それを感じたそうです。



無理をしてまでやる必要はありませんが、大人の方が、ハッ!とさせられる教材が必要な才能を持った子供もいるんだろうなと思うと共に、

今は分からなくても、この経験が何かに繋がればいいなと感じます。