⑥クロコダイルレザーのアンティークトランクリペア | SOUVENIR REPAIR WORKS ―革物リペア―

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アジャスターベルトの次は、取っ手のタブの補強です。
補強…構造を見てみると案外大変でした(^_^;)

まずは内張りを綺麗に剥がすところから。



なるほど、板張りなのかな?と予想していましたが、金属プレートが補強として入っていました。

開けてみて判ること。

長い金属プレートの下に縫い目がある。

思い浮かぶ選択としては、
リベットを削ってプレート外すか

プレートを切断して浮かせて縫うか。

ちょっとフリーズ中。


フリーズする時間も脱出。 

「解体したら元に戻す」工程を
よくよく考え、プレート切るよりリベットの頭をルーターで削りました。

受けのパーツはなく、叩いて潰しカシメる物だったので、おなじように叩いて潰すか、もしくは溶接するか?


とりあえず最大まで板をかませ浮かせて縫い作業トライしてみます。





カッターの使い方でさえ、建材リペアで使い慣れてきた感覚が活きる。
クロス(壁紙)用極薄刃で、革を傷つけないよう入れて糸を切る。

タブ、無事外せました。



ナイロンのクロステープ(手では絶対千切れない鞄の取っ手の伸び防止などに使う補強テープ)を

裏に貼り仕込ませてから、アジャスターベルトと、同じ新革と接着。

取っ手自体も、金具の負荷かかる部分かなり怪しい…

せっかく外してるのだからやりたいが…
解体するにはリスクが高すぎて迷う…

またまたフリーズ中…








厚み調整中に折れました😅

長年有り難う、お疲れさまでした……\(>_<)/
流石にこれは買い換えかな…