今日はせと・しごと塾で終日「起業家スキルUP講座」を実施しました。
☆ワーク1.「チーム名を決める」
今回のチームは、私が事前に独断で決定。各チーム4~5名で、男性が必ず1名以上入るように編成しました。1日同じチームでアイデア出しを行っていただく仲間ですので、業種もなるべくバラバラになるように考えました。
4チームに分かれて、各チームでチーム名を考えていただきました。
条件は2つ。「メンバーの共通項を入れる」「せと・しごと塾という言葉は使わない」。
制限時間は5分です。
本日のワーク、全般的に時間を短めに設定してあります。「時間を大事に使う」「だらだら話し合いをしない」という意識を強烈に持っていただくため、常に時間が足りない状況を用意させていただきました。
さてさて、どうなるでしょうか??
こちらのチームは、共通項に困って、好きな食べ物を1人10個ずつ出してみたとか・・・
それもまたユニークですね!
そして、決まったチーム名がこれ!
↓
1.チーム枝豆・・・4人とも枝豆がお好きだったんですね!(その中から「無農薬野菜」を選んだそうです)
2.パッチワーク・・・血液型など共通項を探したがすべてバラバラだったので、逆にそれを「パッチワーク」(つぎはぎ)ということで決定!
3.グルメ追いかけ隊・・・食べ物の話になって、すぐにこの名前に決まったとのことです。
4.ガーディアンはーれむ・・・男性一人のチームで、「ハーレム」ということでこの名前に。アフリカの守衛「ガーディアン」、これは女性も家を守る、ということで、全員の共通項となり、決定!
5分間、まずは軽いウオーミングアップをしていただきました。
共通項を探すということは、メンバーの人となりを聴かなければ、見た目以外に出てきません。ですから、メンバーみなさまの「質問力」が大事になってきます。それを短時間で繰り返すことで、ぐっと距離が短くなることが期待されます。というわけで、最初のワークは狙い通り、大成功でした!
☆ワーク2.ブレーンライティング
チーム名が決まったら、次はブレーンライティングです。
1人が3分の間に3つのアイデアを出して、記入したシートを次の人に回します。これを4人繰り返します。
ということで、[4・3・3法]です。
テーマは「瀬戸市内で働く場所を増やす!」
「これは、瀬戸市民が働く場所ということですか?」という質問がありました。もちろん、限定していませんので、市外の働きたい人が瀬戸にやってきても構いません。
こちらがワーク風景。黙々と付箋にアイデアを書いて専用シートに貼り付けていきます。
ブレーンライティングの特徴は、「アイデアの出発点が自分でない」ことで、発想の転換ができることです。他人が書いた突拍子もないアイデアを目にして、それを発展・改良できないかを考えていく所に面白さがあります。逆に困ってしまう事もあると思いますが・・・
こちらが実際に出てきた意見をチームごとにまとめたものです。
例えば「お店をゼロ円で始められる」「猫を増やす」「商店街を買い取る」などというアイデアが最初に出されたときに、それらを発展(悪ノリ)するのです。「広報せとに無料求人を載せる」というアイデアを見た次の方が「求人に応募したら必ず1日は採用される」という書き込みをしました。「求人」ということで、こういう発想が生まれたのだと思います。「1日採用」と書いた方の最初のアイデアに「求人」の文字はありませんでしたから、まさに他者のアイデアからスタートして、頭の切り替えを行っているということです。
(これもまた、狙い通りですね!)
☆ワーク3.KJ法
ブレーンライティングで付箋に記入していただいたのは理由があって、これを模造紙にまとめていくのです。そしてカテゴリー分けして、整理して見やすくしていただきます。
分類の仕方で迷うチームもあれば、短時間でササッと片づけてしまうチームもありました。
こちらのチームは「場所」「イベント」「人材」という3つに整理しましたね。見やすいです。
本来は、自然科学の分野で、観察結果を収集して、分類し、関連性を調べるという使われ方をするのですが、今回は時間の関係で、分類の段階で終了としました。
実はブレーンライティング終了時にチームの意見を発表していただいたのですが、KJ法により、頭の中を整理すると、発表もやりやすいということを体験していただきました。
☆お昼休憩
簡単に午後から行うシックスハット(今回のメインディッシュ)の説明をして、お昼休憩にしました。
実はこの休憩時間も狙いがあって、「偶然一緒にワークをすることになったチームで一緒にランチに行く」という動きも期待しています。これは商工会議所等での創業塾でも期待することですが、お互いを知る時間を午前中にたくさん作ることによって、親交を深めていく仕掛けをしています。
実際にそういうチームもあったようで、これもまた嬉しい!
講師冥利に尽きますね。
☆シックスハット!
さてお待たせしました。シックスハットです。
シックスハットの概要については先日詳しく書きましたので、そちらをぜひご覧ください。
■参考:起業家脳を鍛える講座
帽子の色を「白」「黄」「黒」「緑」「赤」「青」の順に変えて、アイデアを出していくワークです。今回のテーマは「瀬戸の新しい産業をつくる」としました。「白」から「赤」は5分、最後の「青」は10分、トータル35分です(途中微妙に空き時間が出てくるので、だいたい40~45分となります)。
それでは、スタート!(今日もiPadのタイマーが大活躍)
黄色い帽子まで進みました。まだボードは空きが目立ちますね。
緑まで進みました。こちらのチームはホワイトボード、ほとんど埋まっていますね!
上空から撮影してみました。4チーム、こんな感じでワークを行っています。
青い帽子、まとめに入りました。ここから見事にまとめられます。
後ほど完成版のホワイトボードを掲載しますので、お楽しみに!
今日はスライドを使わずに、手書きのフリップを使用しました。
残り時間、わずかです!
終了!
ホワイトボードに書かれたアイデアを見ながら、手元のシートにまとめていただく時間を取りました。ワークの間ずっと椅子に座っていなかったので、みなさまお疲れと思い、少し落ち着いて記入をしていただきました。
「パッチワーク」のボード。先ほどのまとめが下部のようにまとめられました。
「チーム枝豆」のボード。「青」の段階で、きれいに「犬猫ミュージアム」「瀬戸小京都化計画」の2つをまとめていただきました。
「グルメ追いかけ隊」は、見た目がとても綺麗。字が丁寧であるというのも一つのポイントで、別の人が見たときに、瞬時に読めてストレスをかけないということがシックスハットでは重要です。
「ガーディアンはーれむ」は、陶磁器に関する大学設立プラン。サイバー大学にするという意見も出ていました。
発表風景です。せと・しごと塾の特徴は、プレゼンテーションの機会が多いこと。事あるごとに自己紹介や意見の発表などをしていただくようにしていますので、場馴れしていきます。チーム「パッチワーク」で発表した駒田さんは、会場を笑わせながら、アイデアを面白くプレゼンしていただきました。全員の特技が反映されているプランで、短時間でよくここまでまとまったな、と思います。
「グルメ追いかけ隊」は山村さんが発表。「緊張した~!」とのことですが、この写真を見る限り、緊張感は微塵も感じられませんね・・・
瀬戸市内の車の移動が難しいという問題を解決しつつ、やはり「グルメ」。食を売りにできるような取り組みをしていく。そして、瀬戸の自然を活かして「癒しのリゾート」などのプランも出てきました。
次は「チーム枝豆」。今回発表した佐々木さんはすべての発表を担当。一日で場数を随分稼ぎましたね。
「犬好き」と「猫好き」のにらみ合いが起こるストリートを作るなど、会場を笑わせながら楽しく発表していただきました。サツキとメイの家も近いことですし、猫バスなどを走らせても良いかと・・・(グルメ追いかけ隊チームで「コミュニティバスの活用」が出てきたので、それと結合ですね!)
最後に「ガーディアンはーれむ」。長江さんが発表。大学の夢は大きく、「陶芸国際大学を目指す」という意気込み。全国の産地も結ぶとのことで、壮大なプランに仕上がりました。
サイバー大学のプランが出ましたので、入学時にろくろセットを買ってもらい、WEBカメラとスカイプを使いながら講座運営、などということも不可能ではないかな、と感じました(私もiTunesUでスタンフォード大学の起業系の講座や、edXでハーバード大学の授業を受けていた時期があります)。
3期生の長谷川さん、5期生の森田さんも講座を盛り上げてくれました。
ありがとうございます!
本日受講した数名の方から、「またこういうワークがあれば、ぜひ参加したいので教えてください!」という話をいただきました。せと・しごと塾では、昨期から特にアイデア出し・問題解決のワークの実施に力を入れています。今期も相談日のどこかで、短時間のワークを実施していく予定ですので、またご案内したいと思います。
また、それだけではなく、塾生さんの紹介という条件付きで、ワークに外部の方もご参加いただきたいと考えております。しごと塾の雰囲気も感じていただきたいし、塾生さんにとっても良い刺激となることが期待されます。(そして終了後みなさんでランチ、という展開も期待しております)
第6期も新しい取り組みを考えてまいりますので、引き続きみなさませと・しごと塾をよろしくお願いします。
最後に、本日の講座の設営ですが、ホワイトボードやペン、模造紙、印刷物の手配、講座中の慌ただしいコピー取りなど、かなり細かくお願いをしたのですが、完璧にしていただいた事務局の内藤さん、本当におつかれさまでした。おかげでほぼ時間通りに講座が進行し、私も楽しく、充実した一日になりました。
ありがとうございました!