起業家脳を鍛える講座

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みなさまおはようございます。


週末から本格的な夏が始まりました。日曜は町内会の草取りだったのですが、1時間も下を向いて作業をしていると頭がフラフラしてきますね。その後のお茶の美味しかったこと!


みなさまも熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。


■起業家脳養成講座

さて、今週は「起業家スキルUP講座」が開催されます。せと・しごと塾6期生向けの講座(残念ながらCLOSED)ですが、しごと塾では2回目の開催となります。



起業家スキルアップ講座 せと・しごと塾第5期

(第5期のシックスハット、ワーク後発表の様子)


☆参考:第5期の起業家スキルUP講座の様子



第6期のメニューは、こんな感じです。


■序.思考フレームワークの必要性

「なぜアイデアが出てこないか?」を考えてみます。起業に限らず、アイデアを出さなければならない場面というのは数多くやってきます。しかし、どうしても「アイデアが出ない」と困った経験をお持ちの方も多いはずです。そこで、なぜアイデアが出てこないのか、主に次の4つの理由が考えられます。


(理由1)個人個人で思考の癖がある
考え方にはクセがあります。批判的に物事を考える人もいれば、楽観的な人もいます。アイデア出しを得意とする人がいれば、まとめる能力に長けた人もいます。チームで仕事を進める際は、それぞれの能力をうまく引き出すことにより、最高の成果を出すことができます。
同じ人でも、どのような状況に置かれているかによって変化します。気分が落ち込んでいるときは、後ろ向きの考え方になることでしょう。そうではなく、絶好調のときは、イケイケドンドンで、手綱を引き締めることが難しいかもしれません。一人で事業を行う場合でも、訓練することにより発想を豊かにできます。思考の切り替えを上手にできるようになれば、時間も効率的に利用することができるでしょう。
 
(理由2)情報収集が足りない(質・量、マクロ・ミクロ)
発想を生むための情報収集、勉強、交流が多ければ多いほど、可能性は広がります。一生懸命組み立てた事業計画も、実は他者が既に手がけているかもしれません。インターネット、SNS、書籍、統計、新聞、TV、知人からの情報、様々なルートで情報を収集しておきましょう。情報収集により、昨日は見えなかったものが見えてきます。


これについては、特にシックスハットのワークを行うことにより、実感していただきます。「もっと基礎知識、情報があれば、より深いワークができたのに!」と、少々悔しい思いをしていただくことで、情報収集の重要性を感じていただきます。


(理由3)一人で考える限界
「賢人は他者からも学ぶ」(論語)。全く違う分野からも学びがあります。今自分が持っているものだけ(アウトプットだけ)でアイデアを出そうとしても限界があります。その限界を破るためには、他者の力をうまく引き出す、借りることも必要です。周囲を巻き込む能力、引き寄せ力も必要です。夢や目標が大きな求心力を生むでしょう。


(理由4)アイデア出しのツールを知らない
アイデア出しのフレームワークを知ることにより、アイデア発想の方法を知ることが独創性を磨くことの近道です。今回は、次のツールを紹介します。
①ブレーンストーミング ②ブレーンライティング ③KJ法 ④パーパスリスト ⑤シックスハット ⑥サーチアンドリアプライ ⑦マインドマップ ⑧MECE ⑨ロジックツリー


■思考フレームワーク編

説明は上記のとおりあるものの、この部分はサッと終わらせて、ワークに入っていきます。

1.ブレーンストーミング
Challenge Diary 小坂英雄ブログ

4つのルール「質より量」「批判禁止」「自由奔放」「結合改善」を意識し、チームのメンバーがホワイトボードや模造紙等に意見を書いていきます。このとき、「1人が書記」となってしまうと、「書記に伝達」「書記が記入」している間、他のメンバーはその内容を聴くものの、黙って見ているだけになってしまいます。全員がペンを持つと効果的。読めない字で書くのもNGです。後で全体を眺めるときにストレスが掛かるだけでなく、情報の整理に時間がかかってしまいます。


2.ブレーンライティング

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ブレーンストーミングの変形版です。複数人でのアイデア出しによく使われます。メンバーそれぞれが意見を記入し、時間が来たらそれを隣に回します。隣からシートをもらったら、前の人の意見を踏まえて、それを改良するような意見を追加していきます。自分の意見に固執することなくアイデアを出す訓練をすることができます。6・3・5法などが使われます。(参加者6人、1回で3つのアイデア、1回5分)

3.KJ法

文化人類学者の川喜多二郎氏が唱えた情報整理のフレームワーク。イニシャルを取ってKJ法と呼ばれる。KJ法は①書斎科学(過去資料の研究)②実験科学(仮説提唱と観察)③野外科学(現場の実体験を記録)からなっています。


作業としては、①情報収集・付箋化→②グループ化する→③各グループの関連性と論理整合性を説明する、という3つのプロセスが発生します。


②グループ化、③関連性・整合性を説明する、というプロセスがあることから、KJ法は付箋を用いて行うのが望ましいとされています。事前に十分な情報収集ができているか、適切なグループ化ができるか、グループ化以降の仮説の立て方がポイントとなります。

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4.パーパスリスト

アイデアを考えなければならない、そもそもの目的を確認、明確化します。そして、その目的から改めて手段を考える方法です。着眼点が少し変わることにより、今まで見えなかった発想、アイデアが浮かぶこともあります。


目的や上位目的を常に探すことにより、視野が狭くなるのを防ぐことができます。会議の場でも、目的は何かを見失わなければ、全体をコントロールすることができます。逆に目的がはっきりしていないと、チームとして意思統一して動くことは困難となるでしょう。

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5.シックスハット
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シックスハット法とは、①テーマを決め、②それぞれのテーマについて、次の6つの帽子をかぶった場合のそれぞれ視点からアイデアを発想し、③これを繰り返して、発想していく手法です。スタンフォード大学の「白熱教室」でも紹介されました。ただ、あまり流行っていないようですね。少々もったいない気がします(私は十数回シックスハットのワークを実施してきて、思考の変革と言う点で大いに成果が出ていると感じています)。

物事を考えるときに、一度に一つのことを考えるようにします。それによって、「論理」と「感情」と区別することができますし、「情報」と「将来性」を区別して考えることもできます。それぞれの帽子を身に着けることで、それぞれの時間は、考えることが一つになるということです。

シックスハットにより、次の4つの成果が期待できます。

①結集する力・・・メンバー全員が同じ視点で、同じ方向を向いて力を結集することができます。例えば、ホワイトハットで事実や情報の入手について話をしているときに、それについての懸念(ブラック)や感情論(レッド)が出ないので、話の腰を折ることなく皆の力を結集することができます。

②時間の短縮・・・一つの意見に対してその都度賛否を問うのではなく、同時並行で意見を出していくので、間違いなく会議の時間は短縮されるでしょう。対立した意見も、そのまま取っておけばよいのです。アメリカの管理職は、業務の40%を会議に費やしているというデータもあります(”Six Thinking Hats” Edward de Bono)。


③エゴの排除・・・会議の中で特定の人、企業では地位の高い人のエゴが、参加者全員の時間を無駄にするだけでなく、結論を誤った方向に導いてしまうことがあります。相手に自分の力を誇示し、また、敵意を見せるために「議論で打ち負かそう」というエゴが発生します。シックスハットはこれを排除し、中立的で客観的な問題探求を促す効果があります。


④一度に一つのこと・・・同時に複数のことをするのではなく、危険を見つけることに焦点を合わせる時間があり、情報に焦点を合わせる時間を別々に設けることにより、メンバー全員の集中力を高めることができます(「6つのボールをジャグリングすることは困難」”Six Thinking Hats” Edward de Bono)。

シックスハットは45分くらいがワンセットとなり、今回は、その後少しまとまった時間を取ってまとめ作業を行っていただきます。


だいたいこの「シックスハット」を実施するとみなさまぐったりするので、その後は、頭を休められるように、解説をまったり聞いていただくことにしています。以前シックスハットを午後に(できるのであれば)2回行う予定の講座がありましたが、「頭がもうお腹いっぱいで、とてもできません!」ということで、講座の構成を見直さざるを得なかったことがあります。


必要な機材や印刷物、小道具の手配もしました。


当日が楽しみです!