前回のブログで、家族って何だろう？と
母が新興宗教に入ってからの
お話をお伝えしましたが…
こちら…↓
その後の家族のかたち…
毎日報道されるニュースを見て
やっと、脱会する決心がついた母
ただ…
自分と家族の幸せを願って
＼救われたい思い／で入信した宗教
友人の母親から誘われたという事もあり
すぐに気持ちの切り替えができるのか…
私達の不安は消えませんでしたが
とりあえず、よかった！
母が私達の元に帰ってきた
と皆で喜んだのを覚えています
そして、やっと母の笑顔が見れました
実はずっと、宗教に入っていた時は
含み笑いの様な、ひきつった笑顔しか
みせなかった母
全力で母を見守りサポートする
と思った中学生の私
反抗期なんて、ありませんでした…
母が落ち着いた頃、次は父方の祖母と
同居する話が出てきました
祖母は、田舎で畑をしながら一人暮らし
昔から、母には嫌味や意地悪をしていた
ようで…
母にとっては、頭の痛い話
父はいつも、母から祖母の困った話を
聞いても祖母に何を言うわけでもなく…
「まぁまぁ…」と母に我慢を促すような
頼りない返事ばかり
今回も、どうするのか話が進まない中
母は父に提案しました
「同居しましょう
でも、同居するなら
リフォームしてください」と
それは、母にとって大きな決断
私達も今までの祖母と母の関係を見てきて
施設に入ってもらうか、このまま一人暮らし
をしてもらった方がいいのでは…と
見守っていた矢先の出来事でした
父は、今回ばかりは母の意見を聞き
家をリフォームすることに…
初めて自分の意見を聞いて
もらった母
みるみる明るくなって
いきました
母は、3才で父親を亡くし
幼い頃から自分の事は後回し
結婚してからも、自分の思いや意見は
聞いてもらえないと感じていた母にとって
自分の思いを形にできる
リフォームは本当に幸せだったようです
いつだって、大事な事は…
前に進むために
「決 め る」こと
母は祖母を思い、同居を決断し
お互いが気持ちよく過ごす為に
リフォームを提案した
これをキッカケに、母はみるみる
変わっていくのです
それから…
いつも母がいた寒くて暗い北側の台所は
家の中心へ移動
家族で過ごすダイニングと居間は南側へ
祖母の部屋もできました
同じ家なの？と思うほど
明るく居心地のよい家に
変身しました
そして、祖母と同居することに…
今まで一緒に暮らしていない分
生活リズムも、会話も違い
祖母は退屈そうにしていました
好きな畑仕事もできない、やる事もない…
もともと、社交的でなかった祖母
ある日、姉がリビングで電話中に
祖母が「うるさい！」と
姉に言ったそうです
大学生の姉は、昼間家で過ごす事もあり
祖母に対する色々な思いも
積もっていたのでしょう…
「みんなで過ごす家
なんだから嫌なら
出て行けばいいでしょ」
と祖母に言ったそうです
それから、まもなく…
同居して一年も経たずに
祖母は自分で元の家に帰って行きました
きっと、一人で居るほうが合っていると
一緒に暮らしてみて実感したのでしょう
最期まで一人暮らしを貫いていました
思わぬ展開に母は…
いつかは同居しなければならない！
いい嫁でいなければならない！
と思っていた事から解放され
ずっと寒くて狭かった台所も変わり
本当に嘘のように
心も体も元気になりました
そんな母の姿を思い出しても
いつだって大事なのは…
気持ちよく前に進むために
「決 め る」
ことだと感じます
小さな事から
大きな決断まで…
日常から人生まで
進む方向を変えていく
「決 め る」こと
片付けは…実はこの
「決 め る」
ことの連続です
日々の暮らしの中で、人はいつも
何かを選んで進んでいます
それは…
本当に自分が望んでいる
ものでしょうか？
流されるままに、過ごしては
いませんか？
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