九州和の会では、午前中に吉田綾霊談集をテキストとして、勉強会を実施致しております。

 

吉田綾霊談集p78の「守護霊と直結すべし」というタイトルの文章の中に、

「今この人に怒って将来不利になると思う心があるかと思えば、否、ここで怒らなければ、虫がおさまらないとか、又いい加減この辺で止めておこうと思うなど、色々の心の面を持っています。つまり魂とは色々な心の集合体と言えましょう。」

というくだりがありました。

 

そして、この文章に関して、

「他人には気持ちを抑えられるが、身内にはできない。それができるようになればすごいと思う。」

「抑えられなくて、外(他人)に言う人もいる。それを自分で消化できればいい。」

「(嫌なことを自分で消化するには)無心になれるものを見つけるのが大切ではないか。園芸をしていたら、嫌なことを忘れて無心になれる人もいるし、自分で探すことが大切だと思う。」

「考え方をいい方向に持っていけることが一番大事と思う。」

といった意見が出されました。

 

人それぞれ、生きていく過程で様々な体験を積み、自分なりの人生哲学を学ばれていくのではないかと感じました。

 

人の心の中には、様々な感情、思念が渦巻いており、そこから、思考や言葉や行動を選び取っているものだと思います。

 

例えば、他人から批判をされ、それが当を得たものだったとします。

 

それに対して、「腹が立つ。」という「怒り」の感情や思念を起こした場合、自分にとってストレスとなりますし、もし、相手に対して、「怒り」の感情をぶつければ、相手もストレスとなりますし、そこから、争いに発展してしまう可能性もあります。

 

また、「なぜこんなことをしてしまったのだろう。」といった「後悔」の念、

「また同じような過ちを犯してしまったらどうしよう。」といった「心配」の念、

「自分は間違ってはいない、あいつが悪いんだ。」といった「おごり」の念

など、いずれの場合もあまりよい結果を生じることはないように思われます。

 

一方で、「自分の過ちに気づくことができた。ありがとう。」という「感謝」の感情、思念を起こした場合は、自分にとってもストレスとはなりませんし、それに対して、さらに、謙虚に受け入れることができたなら、「今度からは、同じ過ちを繰り返さないようにこうやってみよう。そうすればきっとうまくいくはずだ。」という、希望、信念、勇気などのポジティブな感情、思念へと転換でき、さらにそれが、問題の解決、本人の成長へと繋がるかもしれません。

 

自分の置かれた状況が困難であればあるほど難しいことかもしれませんが、このように、前向きな感情、思念を選択すること、そのように努力することで、他人や社会を恨み、他人や社会からも恨まれるなどといった、負のサイクルから抜け出し、他人や社会に尽くし、他人や社会からも尽くされるという正のサイクルへと進むことができるかもしれません。

 

このように、人は、心の集合体であるが故に、その心を制御することが重要であり、そのことが、直面している問題の解決、ひいては自分自身の人間性の向上、真に幸福な人生へと繋がるものなのではないかと思います。

 

そのためにはまず、では、何がポジティブ(肯定的)な感情、思念なのか、何がネガティブ(否定的)な感情、思念なのかを知ること、それから、自分自身はポジティブな思念を選択できているだろうか、といった内観、それに基づいて実際に行動をすることが必要になるのではないでしょうか。

 

この学習会を通して、出席者の方々が、現在抱えていらっしゃる問題を解決したり、人間的な成長をしていただくための気づきを得ていただけたらと思います。

 

また、そのような堅苦しいことではなく、単に、見えない世界のことに興味があり、学んでみたいなどということでも良いと思います。

 

午後には、精神統一会を実施致しておりますが、精神統一には、心を落ち着けたり、前向きにしたり、健康の増進に役立ったりといった様々な効果があるとされています。

 

また、その後、霊的能力者からアドバイスを頂ける、霊査なども実施致しておりますので、関心をお持ちの方は、一度、和の会に足を運んでみられてはいかがでしょうか。