【「虎に翼」第5週 第23回 寅子たちを締め付ける不気味な圧迫は、劇中の事と片付けられない】

今日もずっしり重たい展開。まだ心が折れたまま、さらに苛烈な取り調べによるPTSDが癒えていない心理状態で、検察官の扇子の音パシパシで一層のフラッシュバック、リアル事件同様、劇中のファッショ政治家による古巣の検察界支配の恐ろしさをまざまざと見せつけた回でした。寅子たちも配下のゴロツキに襲われるし…リアル帝人事件の黒幕、平沼に比定できる本作の黒幕が、爪をパチパチ切ってるシーンがありました。さしずめ、寅子たちを不要で邪魔、不快な伸びた爪みたいに切り捨ててなんとも感じない権力者なのでしょう。

朝ドラ「虎に翼」5月1日第23話あらすじ  記者の竹中(高橋努)から危険なマネするなと忠告される寅子(伊藤沙莉)、花岡(岩田剛典)と2人に怪しい男たちの手が伸びる(1/2ページ) - イザ!

これを、90年前の昔話と、ドラマの上でのエピと片付けられないのが残念ながら人間の弱さであり、私たち日本人の弱さでしょうね。わけのわからない事件で部下に不正を強要したうえ自死させ、明らかな大ウソを国会の場でつきながら、罪を問われることもないままの「森友の佐川」とかの事例や、今なお進行中の自民党パー券事件の当事者、明らかに脱税なのに、検察の誰もこれの不正追及に動かない現状、こういう、特定の政治勢力が検察を支配する構造こそ、私たちが目を背けてはならないところだと思います。背けたらとたんに、日本もロシアや中国みたいに、またトランプが妄想する「近未来の権威主義国家のアメリカ」みたいになり果てるでしょう。

虎に翼』第23話、寅子(伊藤沙莉)が記者・竹中(高橋努)に記事のお願いをする(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

記者はそのあたりの事情を知り尽くしている…だから寅子に忠告…この記者が、こうした閉塞感を打ち破る可能性を寅子たちに再び感じ始めるタイミングで、物語も動き始めるのでしょう。

虎に翼』第23話 無実を認めた直言だが、証言を覆すつもりはない | ORICON NEWS

戦前日本の、「それでもまともな法曹感覚が、辛くも生きて機能した『戦前最後』の事件」を元ネタにした劇中の共亜事件、緊迫の法廷シーン、明日あさっては佳境です。

 

ハナシが重くなり過ぎたので、今日は本作BGMの話題を一点。寅子たちが署名を集めるシーンで流れてた音楽、「悲壮感・決意を固める勇ましさ」、的なニュアンスを感じます。よく聞くとメロディーラインや楽器のチョイスなど、これ「マカロニウエスタン」映画の主題曲を彷彿とさせます。「クリント・イーストウッド」あたりが、決然と荒野を歩んで対決相手の本拠地に乗り込みそうなイメージ(笑)。

イタリア産西部劇=マカロニ・ウエスタン!世界を魅了したセルジオ・レオーネの傑作3本に迫る |【映画の空】映画観るならスカパー!

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衰弱した猫が近所を徘徊…400gで保護した約2年前が話題 目を疑う変化に「更新し続けてる」の声(LIMO) - Yahoo!ニュース

かわいさにうっとり・・・

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