【「虎に翼」第4週 第17回 今週の大波乱の仕込みがそこここに渦巻いてました!】
沙莉さんって、もう結構芸歴長いですが、安定した存在感と表情の豊かさ、コメディエンヌ的親しみやすさ、女優として長持ちしていく要素満載の素敵なかたです。
彼女、この朝ドラを「絶対自分の代表作となる作品」、と位置付けて奮闘してること、インタビュー記事からも読むことができますが、沙莉さんにこそ、なんか、映画のシリーズとか連作とか、そういう形で一生の女優仕事の「芯」になりそうな作品群がこのあと出現してもおかしくない、と思います。ちょうど、渥美清さんにとっての「寅さん」みたいな…あ…そういえば本作では彼女、寅ちゃんでした(笑)。
しっかりしたコンセプトのある監督さんで、彼女を連作の芯に据えられる方、いないでしょうか…渥美さんにとっての山田洋二監督みたいな…
まあ、「寅さん」そっくりではなくていいので、主人公の名前や設定はその都度、作品ごとに変わってもいいから、沙莉さんをセンターにして、しっかり前を向いて進んでいく強い女性の物語の、映画シリーズ、視てみたい…
庶民感覚、時代のうねりの中で必死に生きる国民の肌感覚にぴったり寄り添える、かつ、権力やわけのわからない欲得、ましてやヘイトにつながる感覚に絶対すり寄らないタイプの、芯の強い、これから連作をこなせる若さ、あるいはバイタリティのあるかた…
是枝裕和監督あたり、頑張ってくれないかなぁ…
花岡たち、帝大生にはムチャクチャなコンプレックス。現代にも全く無いと言えばうそになりますが、今とはゆうに一桁くらい違うデカさのようですね。…梅子の息子が、と知った瞬間から、色々梅子への意地悪も始まりそう。寅子の奮闘が望まれます。
あっという間に化けの皮がはがれた花岡…寅子たちのこと、もう言いたい放題、女性を見下げた物言いも、意気がって言い放つ一言一言が不快…いわゆるこの時代の「軟派」の極致ですな。むしろ「硬派・バンカラ」な轟のほうが裏表がないぶん好感度が上がる(笑)…
直言、なんでわざわざ休日に出勤する?ひょっとして普通の出勤じゃない?直道の「きっと女のところだよ」は、もちろん「あえて外す」ためのセリフかと。(そのための、昨日?一昨日?『直道の予言は外れる』というセリフがわざわざ提示されています)
はるの見送りを「要らない」、と寅子に言ったことも気がかり。直言、もしや何かものすごい危機が降りかかってて、「帰れなくなる」ことを予感してる?しかも、はるもなんだか変な表情で、直言の今日の「出勤」の意味をうすうす知っているかのような空気感。昨日の直言の酔いつぶれ方も何か不自然だったし、次週にかけての波乱があるのかも。
ヤなシーンや心配な要素が多かった今日の回の中で、わずかな救いだったのは寅子脳内妄想の民事事案再現のワンコ役の石田ゆり子さん、顔出し着ぐるみに入って楽しそう…
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どこに座ってるの… 飼い主が上を見ると? 「忍者かよ」「重力への反抗期」 | TRILL【トリル】 (trilltrill.jp)
まさに「スパイダーニャン」…