【「スカーレット」第17週 涙のち晴れ 1】

 

直子も喜美子も、そしてある意味百合子含め、やはり本作三姉妹の恋愛に関するある種の破壊力は、ドラマの良いアクセントですな。きょうの直子のエピは、子供時代から盛んにシーンになることが多かった缶ぽっくりの回収、直子の強烈な恋愛観、などなどを描くと同時に、下に述べる三津の完敗の思いを増強するためのエピだったと思います。

缶ぽっくりをできないような男にプロポーズされたくない、という強烈な直子、付き合いを始める引き金に「多数決」をとった百合子、こういう強烈な恋愛に向けての個性を持つ三姉妹の長女、八郎を口説く(笑)時、いきなりの逆壁ドンから入ったほどの喜美子にとって、八郎の肩にそっともたれかかって眠る三津、寝てる間にそっとほほを寄せようとしたくらいの恋愛観の三津が、八郎をめぐって争いになるような存在ではありえないこと、これを三津が芯から悟ったからこそ、もめごとになる前に身を退く決意をしたのでしょう。

 

ひとまず、予想がほぼ当たってホッとしてるあっしでありやす。番組終盤で、食洗器で洗えるアート陶器を作る三津の姿が描かれることを希望しています。

 

穴窯は失敗、温度を上げる工夫に気付くのが遅すぎたのでしょうか。今週は苦難の週ですが、週タイトルのニュアンスを信じたい、そんな気持ちです。