あるマンションで起こった奇妙で猟奇的な殺人。
傍らに添えられた、子供が書いたような犯行声明文の内容から、
「カエル男」と名付けられた犯人。
ふたり目、3人目と被害者が出るにつれ、
人々の心理は興味から恐怖に変わる。
やがて被害者が選ばれた理由が分かると、恐怖は頂点に達し、人々は暴走を始める。
手掛かりのないまま進まない捜査。
犯人は誰なのか、目的は何なのか……。

猟奇的な場面に「うぇー」となり
何度もひっくり返されて「えぇ!?」となりながら、
グイグイ読んでしまいました。

もちろん、犯人のしたことは恐ろしいし腹立たしいことなんだけど、
一般人たちも恐ろしかった。
自分の身を守るため、恐怖を紛らわせるためなら他をどう攻撃してもいいと考えてしまうのは、
結局のところ、犯人と同じじゃないのかと思う。
むしろ、暴動によって捜査を妨害してしまうのだから、犯人より悪質とも言えるかも。

でも、ところどころ、刑事側のツメが甘いというか、
そこちゃんと確認しなさいよみたいなことが結構あって。
その部分、私でさえも気にしてたのに、なんでスルーしちゃうのさ、みたいな。笑

とりあえず、続編も引き続き読みまーす。