内藤了「BURN～猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」（上・下）

ついに…、ついに終わってしまったー！！
大好きなシリーズが完結です。

新人刑事の頃から猟奇犯罪捜査班として「ガンさん」をチーフとして仲間たちと活躍する比奈子。
数々の難事件を乗り越え、チームの結束は固く、そして比奈子も大きく成長していた。

そんななか、国が作った研究施設が殺人組織から狙われているかもしれないことが分かる。
その施設では数々の研究がなされており、秘密裏にものすっごく頭脳明晰な犯罪者もその施設で囚われてた状態で研究をしていた。

万全のセキュリティがなされているはずの施設で、徐々に不穏な空気が流れ出す。
科学を用いて世の中を自分の思い通りにしようとする組織「スヴェート」が、
施設にいる天才プロファイラー・保と連続殺人を犯した少年・永久を狙っているというのだ。

なんとか阻止しようと奮闘する比奈子たちだったが、
猟奇犯罪捜査班を立ち上げた田中管理官が死亡したという情報が入り、
さらには比奈子が拉致されてしまう。

ガンさんたちは比奈子を守るため、保や永久を守るため、センターを守るため、そして何より、その組織から世界を守るため、
センターに潜入して組織のトップを確保することにする。
命を賭けた、危険な任務の末、比奈子たちはどうなったのか……

もうさ、このチームがほんっと好きでさ。
すっごいお互いを思いやってて、結束力もすごくて、それぞれの立ち位置とかもしっかり理解してて。
比奈子と保の思いとか、ガンさんと死神女史（検視官）の思いとか、永久くんの成長とか、いろんな人の友情とか、
もうね、人が人を思うってのがすごく感じられるお話。
事件の内容は残虐で想像すらできないくらいの酷いものなのに、なぜか心が温かくなるような。

いつも読書は通勤でしかしないのに、睡眠時間削って読んでしまったり、
途中はドキドキしすぎて、最後の方は電車の中で涙をこらえるのに必死で、
私はただ本を読んでいるだけなのに、チームの一員だったかのように終わるのが寂しくて悲しくて。
これ書いてても涙出てくる。笑

それくらい、比奈子もガンさんも保も永久くんも、チームのメンバーみんなも、センターのみんなも、
とっても魅力的な人たちでした。

ぜひ最初から続けて読んでほしいです。
そしてスピンオフは死神女史の物語と、ガンさんの物語なんやけど、
この２人の背景を知ると最後がまたグッとくるので、こちらも必ず読んでください。笑

めっちゃオススメです！！！

一応、今までの作品のブログを載せておきます。
（どの程度書いてるか分からんけども）