身体からのサイン?『過敏性腸症候群』とは? | 広島県福山市 和整体・整骨院【なごみ日和】

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過敏性腸症候群(IBS)は、肉眼的な病変がないのにお腹の痛みや不快感、下痢や便秘などの症状が続く病気です。血液検査や内視鏡検査でも異常が見つからないことから、心身症として扱われています。今回は、この過敏性腸症候群について、その症状や原因について詳しく解説します。

 

 

 

ストレス社会で増える過敏性腸症候群とは? 

 

過敏性腸症候群は、お腹の痛みや不快感、下痢や便秘などの症状が特徴です。特に男性では下痢型が、女性では便秘型が多い傾向があります。トイレのない場所に長時間いることが難しいという生活への影響も大きく、慢性的な不安や苦痛を感じる方も多いです。私もかつてはIBSに悩まされていました。

 

その症状、過敏性腸症候群かも?チェックしてみましょう 

 

以下の症状に該当する方は、過敏性腸症候群の可能性があります。

  • 排便後に痛みが一時的に和らぐ。
  • 数週間から数ヶ月にわたり、お腹の不調や痛みが続いている。
  • 排便した後でも、まだ便が残っているような感じがする。
  • ストレスを感じると症状が悪化する。
  • 下痢や便秘が数ヶ月続いている。
  • 排便の回数が不規則。
  • 便の形状が悪い状態が続いている。

 

過敏性腸症候群は3つに分類されます 

 

 

下痢型

このタイプでは、強い腹痛と一緒に水っぽい便の下痢が1日に3回以上起こります。突然症状が出るため、外出が怖くなり、不安やストレスからさらに症状が悪化する方もいます。若い男性に多いです。

 

便秘型

このタイプでは、腸がけいれんして便が滞留することがあります。排便時の腹痛や、強くいきむと便が出ない、ウサギのフンのような小さな便が出る、残便感などの症状が現れます。女性に多いです。

 

混合型

下痢と便秘を繰り返します。便通の異常以外に食欲不振や腹部膨満感、吐き気、おなら、頭痛などの症状も伴うことがあります。

過敏性腸症候群の発症原因は明確には分かっていません。しかし、最近の研究では、何らかのストレスが加わると、ストレスホルモンが脳下垂体から放出され、その刺激で腸の動きが不規則になり、過敏性腸症候群の症状が現れるとされています。

さらに、この状態が繰り返されると、腸が刺激に対して過敏に反応し、少しの痛みや動きでも脳のストレス反応を引き出し、症状が強化される悪循環に陥ることがあります。

 

真面目な人、気が弱い人、うつ傾向の人は特に注意が必要です。病気の診断時には問診や性格テストを行いますが、その結果からも過敏性腸症候群と性格は深く関連していることが明らかになっています。

 

食生活・日常生活における注意点について理解しましょう! 

 

 

①食生活

過敏性腸症候群の方々は神経質であることが多く、食べ物についてのアドバイスを受けると過度に気にし、食事を楽しむことが難しくなることがあります。症状を悪化させる食べ物については、体験に基づいて覚えていることが多いです。そのような食べ物はできるだけ避ける程度に考え、気楽に食事を楽しみましょう。ただし、偏った食生活は便通異常の原因となるため避けるべきです。

以下の点に注意し、規則正しい食事を心がけましょう。

  • アルコールはストレス解消や血行促進の効果がありますが、適量を守ることが重要です。
    特に冷たいビールで下痢しやすい人は、ウイスキーや焼酎のお湯割りなどにするとよいでしょう。
  • 楽しい食事を心がけ、神経質にならないようにしましょう。
  • 適度な食事量を保ち、暴飲暴食は避け、腹八分目を目指しましょう。
  • 水分不足は便秘の原因となるため、十分な水分補給を心掛けましょう。
  • 一人で食べる「孤食」は避け、楽しい雰囲気で食事をすることを推奨します。
  • 塩分は1日10グラム以下を目指しましょう。天然のミネラル塩(ぬちまーす・雪塩など)に変える。

 

②日常生活

社会生活や学校生活では、不安要素をすぐに解消することは難しい場合があります。通勤時の満員電車や仕事量のバランス、試験や面接など、個人では対処できないこともあります。そこで、自分自身が心地よく感じる生活の質を保ち、ストレスに対抗する力を身につけることが大切です。

ストレス対策として以下の点を心がけましょう。

  • 日常生活でリラックスできる工夫をしましょう。職場や学校から帰ったら、読書やテレビを見たり、好きな音楽を聴いたり、長めにお風呂に浸かったりすることが有効です。散歩や軽いスポーツで気分転換をするのも良いでしょう。心と体を休めるために短い時間でもリラクゼーションを取り入れることが大切です。
  • 毎朝決まった時間に起床し、可能な限り同じ時間に食事をとるなど、自分の体に合った生活リズムを作ることも大切です。食生活の乱れにも気をつけ、規則正しく三食摂り、暴飲暴食を避け、胃に負担をかけないようにしましょう。
  • 通勤や通学は公共交通機関を利用し、時間に余裕を持つようにしましょう。途中下車しても大丈夫なスケジュールを組むとより安心です。また、通勤・通学ルートのトイレの位置を把握しておくと安心です。下痢止めなどを常備するのも良いでしょう。便意への不安がストレスになる場合もあるので、電車内では好きな音楽を聞いたり、気分転換になる本を読んだりするのもおすすめです。
  • 腕を振って歩くウォーキングは、足から腕に力が伝わり、手と足が左右逆に動くことで、胃腸が活発になり、腸の機能を高めることができます。特に毎日40分以上のウォーキングを続けることで、渡しの場合は3ヶ月を超えたあたりから身体が作り変えられ、症状が改善されてきました。
  • 腸内細菌は、良い菌自体を増やし、その菌の餌となるものを積極的に摂取すると良いです。私の経験では、シロタ株のヤクルト1000、ミヤリサンのミヤフローラ、ビタミンC、食物繊維、オリゴ糖が効果的でした。また、吸収の良い水溶性のマグネシウム(スイマグエース)をサプリとして摂取することで、便を柔らかくし、腸の収縮を促し、過敏性を抑えることが期待できます。

おわりに

ストレスの多い現代、過敏性腸症候群の症状が出ても、その対処法を知っていれば不安を解消できます。下痢や吐き気、おならなどの不安がストレスの原因とならないように、リラックスして改善を目指しましょう。