尿酸の真実:健康を守る鍵とそのリスク管理 | 広島県福山市 和整体・整骨院【なごみ日和】

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前回、尿酸について一般的なテーマでお話しました。
今回はもう少し踏み込んだ話題にしていきます。

 

尿酸とは何か? 

 

尿酸とは、体内でプリン体という物質が分解された後にできる老廃物です。私たちの体は細胞で構成されており、各細胞には核があります。プリン体は、細胞の核に含まれるDNAの主成分であり、体内のエネルギー代謝の過程でも生成されます。プリン体の大部分は体内で生成され、残りの一部は食べ物から摂取します。プリン体が老廃物として残った尿酸は通常、尿と混ざって排出され、血液中の尿酸の量は一定に保たれています。

 

尿酸の利点 

 

尿酸は単に老廃物ではなく、体内で重要な役割を果たしています。特に、尿酸は強力な抗酸化物質として作用し、フリーラジカルと呼ばれる不安定な分子によって引き起こされる酸化ストレスを中和する役割を持ちます。フリーラジカルは細胞を傷つけ、老化や病気の原因となるため、抗酸化物質が重要です。

尿酸は血液中でビタミンCやビタミンEとともに作用し、これらの抗酸化物質の効果を高めることが知られています。これにより、酸化ストレスを減少させ、細胞を保護します。また、尿酸は活性酸素種(ROS)を中和し、これらの有害な分子が細胞に損傷を与えるのを防ぎます。さらに、尿酸は鉄をキレート(結合)する能力を持っており、これにより鉄の触媒作用を抑制し、フリーラジカルの生成を減少させます。

 

尿酸が過剰になると? 

 

尿酸が過剰になると、高尿酸血症と呼ばれる状態になります。高尿酸血症は、尿酸の量が増えたり、排泄力が弱まったりすることで発生します。高尿酸血症が続くと、痛風や尿路結石、腎機能低下などのリスクが高まります。

痛風は高尿酸血症が原因で起こる代表的な病気です。高尿酸血症が続くと、血液中の尿酸が結晶化し、関節に蓄積します。その結果、激しい炎症が起こり、痛風発作として知られる針を刺すような激痛が生じます。

 

尿酸と健康的に付き合う方法 

 

尿酸値をコントロールするためには、以下の生活習慣の改善が重要です。

  • 食事での対策:BMIや体脂肪率の改善は尿酸値を低下させる効果が期待できます。栄養バランスの良い食事を心がけ、外食時は主菜・副菜がそろった定食を選びましょう。プリン体を多く含む食材は控えめにし、煮汁や茹で汁を捨てるなどの工夫でプリン体の摂取量を減らすことができます。
  • 飲酒のコントロール:アルコール自体に尿酸値を上げる作用があります。お酒の種類に関わらず、飲み過ぎないようにしましょう。1日あたりの飲酒量の目安はビール350ml、日本酒1合、ワイン200ml程度です。
  • 運動の習慣:有酸素運動を継続的に行うことが尿酸値を下げるのに役立ちます。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を日常に取り入れましょう。ただし、激しい運動は逆に尿酸値を上げてしまうので注意が必要です。
  • ストレス管理:ストレスや睡眠不足も尿酸値を上げる原因となります。十分な睡眠やリラックスを心がけ、積極的にストレスを解消しましょう。

 

まとめ 

 

尿酸は単なる老廃物ではなく、体内で重要な役割を果たしています。抗酸化作用などの利点を持つ尿酸ですが、過剰になると高尿酸血症や痛風などの問題を引き起こします。適切な生活習慣の改善を通じて尿酸値をコントロールし、健康的に尿酸と付き合うことが重要です。検診で自分の尿酸値を確認し、日々の生活でできる改善策を実践して、健康を維持しましょう。

 

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