スポーツとケガの関係性とは?『スポーツ障害』を知ろう! | 広島県福山市 和整体・整骨院【なごみ日和】

広島県福山市 和整体・整骨院【なごみ日和】

一人一人に合ったオーダーメイド治療で心も身体も元気になるお手伝いをしています。
治療は完全予約制です。ご希望の方は084-954-1322までご予約をお願い致します。

身体を動かすことは体力の維持・向上につながり、肥満の解消にも役立ちます。しかし、怪我や蓄積疲労による疲労骨折など、「スポーツ障害」を引き起こす危険性もあります。今回は、特に中高生に多く見られるスポーツ障害について、そしてスポーツを健康的に行う方法について説明します。

 

『スポーツ障害』とは、スポーツによって関節、靭帯、腱、骨などに繰り返し外力が加わることで引き起こされる障害のことを指します。骨折や靭帯断裂のような構造的な完全な破綻は少なく、多くは使いすぎ症候群です。この状態を放置して無理なスポーツを続けると、靭帯断裂などのスポーツ外傷に陥る可能性があるため、早期発見、早期治療が大切です。発生要因は、成長期、練習量、準備運動不足、運動の正確性、先天的形態異常、靴などの道具、グランドなどの運動環境と様々です。

成長期には、まず骨が成長し、筋肉がそれを追いかけるように身体が作られていきます。男子の場合は高校1~2年生、女子は中学3年生ほどまでが成長期です。この時期の骨は、両端が軟骨で、骨端線と呼ばれる部分から骨が伸びていきます。そのため、骨、関節は成人と違って構造的に弱く、強い引力、圧力が繰り返し働くと、傷ついたり変形したりして障害が生じやすいのが特徴です。

 

運動能力を高めれば高めるほど、しっかりとした土台である基礎構造体が必要になります。特にスポーツ選手が何度も怪我をしてしまうのは、運動構造体ばかりを大きくしているからです。小中学生時期の運動構造体は容易に獲得できるので練習していれば反映されますが、高校生になると差が出なくなり、基礎構造体の影響が顕著に出てきます。怪我をすると運動構造体が崩れて再構築には時間がかかります。そのため、歩くことはスポーツの上位互換のため、歩いて基礎構造体をしっかり育てることが非常に重要です。

上肢を使うスポーツ、ゴルフやテニスなどのスイング動作、ジャンプや着地の動作によって引き起こされることが多く、痛みや可動域制限、炎症が見られます。これらの障害の原因は、ボールを正確に捉えられていない、肘を酷使しすぎている、柔軟性不足や筋肉のアンバランス、靴のサイズが合わないなどがあります。この場合も基礎構造が少なく足から腰への力をうまく伝えられずに起こします。

 

怪我のリスクを減らすためには、適切な予防策を講じることが重要です。スポーツをしていると誰でも怪我をする可能性がありますが、予防策を事前にとることで症状の重さは大きく変わります。スポーツ障害は長期的な負担が原因となることも多く、気づいた時には手遅れだったというケースもあります。リスクをなくすためには、どのような行動を取るべきかを常に考えましょう。

 

あなたは大丈夫ですか?怪我のリスクから身体を守りましょう! 

 

ウォーミングアップ スポーツ活動の前に軽いストレッチや有酸素運動を行うことで、筋肉や関節を準備させます。これにより可動域が広がり、身体への負担を軽減する効果があります。可動域が広がっていると、怪我のリスクを減少させることができます。

適切な服装や装備 各スポーツに適したプロテクターや装備品を使用し、怪我のリスクを軽減しましょう。スポーツによっては装着が難しいものもありますが、できるだけ肌が露出しない状態で行うのが理想的です。

 

適度なトレーニング 過度なトレーニングは怪我のリスクを高めるため、適度な強度と休息を取り入れたトレーニングを心掛けましょう。身体強化を行うことで、普段よりもできることが増えていくでしょう。

 

基本のフォームを意識 スポーツの正しい技術を習得することで、不適切な動作によるケガを防ぎます。基本的なフォームは技術力を上げるだけでなく、身体への負担を軽減するように設計されています。身体の違和感がある場合は、一度基本に戻ってみましょう。

 

RICE処置:スポーツでのケガの応急処置 スポーツのケガは予期せぬ時に起こるため、負傷時の対処法を前もって知っておくことが重要です。適切な対処をすることで、早期回復が期待できます。軽傷だと判断してスポーツを続ける人もいますが、症状が悪化する可能性もあるため、受傷直後に適切に対処しましょう。応急処置は「RICE処置」と呼ばれる方法を実行することが一般的です。RICEは英語の頭文字を並べたもので、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)を意味します。

 

・Rest(安静)
 患部を動かさずに安静にすることで、症状の悪化を防ぎます。

・Ice(冷やす)
 アイスパック等を用いて受傷部分を約10分間冷やします。これにより炎症が抑制され、痛みや腫れが軽減されます。緊急の時はこのように対応し、その後は氷:水=9:1の氷嚢を使ったり、足などではバケツや洗面器に氷と水を入れ、3分入れて3分出すを繰り返すとより効果的です。

・Compression(圧迫)
 包帯やテーピングを使用して患部を適度に圧迫し、内出血を予防します。

・Elevation(挙上)
 患部を心臓より高い位置に挙げて固定します。これにより、炎症の拡大を予防することが期待できます。

 

自身の体に変化や異常を感じた場合は、無理せずに休息を取り、医師の診断を受けることをおすすめします。また、スポーツ団体やチームは、ケガの予防に重点を置いたトレーニングや安全対策を実施することが重要です。