ベートーベンの生涯をずっとシリーズものでやってますが、

 

 

 

ついにベートーベンのベートーベンっぽい時代に入っていきます。

 

 

 

 

28歳で耳が聞こえなくなり、

 

その4年後には、遺書までしたため、

 

 

 

どん底から、

 

 

這い上がったベートーベン。

 

 

 

 

 

34歳で発表した交響曲第3番・英雄を皮切りに、

 

それからの10年、傑作の森と呼ばれる

 

ベートーベンがスーパーサイヤ人になったような

(ドラゴンボールの)

 

 

黄金時代が訪れます。

 

 

 

 

ちなみに、この黄金期は一回で終わりではなく、

 

のちに、ベートーベンの晩年に、第二の黄金期を迎えます。

 

 

スーパーサイヤ人どころか、

 

破壊神になってしまうほど、エネルギーに溢れ出す時期です。

 

 

 

 

それはさておき、

 

 

 

 

36歳からはじまる、ベートーベンのもっともはげしい戦いを振り返ってみましょう。

 

 

 

【音楽に魂を吹き込むにはどうすればよいのか?】

 

ベートーベンは三十路で第一の危機を克服し、

傑作の森という黄金期をむかえました。

 

この時期の特徴を音楽的にいうと

こうなります。

 

 

 

 

 

 

ウィーン古典派の形式を尊重しながら、

 

それをさらに拡張し、

 

ロマン主義的な要素と融合させた!!

 

 

 

 

よくわかんないので、

 

すごいかみ砕きまーす!www

 

 

 

 

 

 

ベートーベンは、史上初めて、

 

音楽に、人間の人生を重ね合わせました。

 

 

それ以前の音楽は、

 

神とか、宗教的なものを表現するために

 

キレイで荘厳な音楽、とっても整った、

いわば超性格がよくて、めっちゃイケメン!!な音楽。

 

 

 

芸術家というか、職人っぽい感じもあります。

 

 

 

 

一方でベートーベンは、

 

イケメン音楽のよさもとりいれつつ、

 

 

そこに、

 

 

激しく荒波をあたえるパパのような存在と、

 

包み込むようなオカンのイメージと、

 

 

ものすごく巨大なおにいちゃんの感じと、

 

 

やさしく寄り添ってくれるお姉ちゃんのようなものを

 

 

 

ミックスした、

 

 

人間味あふれる音楽をつくりだしたんです。

 

 

 

 

 

ただ、イケメン俳優大活躍!!

 

じゃなくて、

 

 

もっと身近にいるような

「あ~、なんかこの人共感できるわ~」

って、まわりの人からお応援されるような役者さんっているよね?

 

 

 

 

ベートーベンは音楽の世界で、

その元祖です。

 

 

 

 

これまで、整ったイケメンが

一定のストーリーで話が進んでいく、

 

安定した、楽しい、物語の音楽ではなく、

 

 

 

 

 

それに加えて、

 

 

 

おいおい、この主人公このあとどうなっちゃうんだよ~

って、ハラハラするような、

 

 

ダイナミックなストーリーを音楽に作り出した。

 

 

けっして、1から10まで全てかっこいいとかじゃない。

 

最初はボロボロかもしれない。

 

 

いったん成功しても、

すぐ、落ち込んでしまうかもしれない。

 

 

それでも、強く前向きに生きる姿は、

 

周囲に勇気や感動を与えてくれる。

 

 

 

そんなストーリーを描き出したわけさ。

 

 

 

 

 

で、それは、ただただ

 

みんなに合わせた大衆的な音楽をつくったとか、

だれでも親しみやすいようにとか、

 

そんな甘い考えでつくったものじゃなくて。

 

 

 

 

 

 

人間の心をしっかりと描写したかったからなんだ。

 

 

 

キレイなところもある、汚いところもある。

 

神聖なところも、泥臭いところもある。

 

 

そういうのを細胞レベルまで

 

しっかりとイメージして、

 

 

楽曲を練り上げるのがベートーベン・スタイル。

 

 

 

 

聴いていると、

 

ほんとの自分を思い出す。

 

 

 

自分のほんとうにやりたいことを追求できる人間って

 

ごくわずかしかいないけど、

 

 

それをやってるときに、その人のほんとうの心のうちが見えてくる。

 

で、この世界にやってきた意味がわかる。

 

 

 

ベートーベンは

 

その境地を教えようとしてくれてるし、

 

ベートーベンの音楽を聴いて、

もしも感情がおおきくうごくようなことがあれば、

 

それは

 

 

ほんとの自分を思い出しかけてるってこと。

 

 

 

なんか、いろいろ話が拡大したけど。

 

 

で、これを

ちょう音楽的にまじめにいうと、

 

ウィーン古典派の形式を尊重しながら、

 

それをさらに拡張し、

 

ロマン主義的な要素と融合させた!!

 

ってなるわけ。

 

 

 

 

 

ベートーベンの人生って、

やたらと波乱続きなんだけど、

 

こういう人間らしさをよびだすうえで必要なことだったのです。

 

 

さて、傑作の森というからには、

 

偉大な名作のオンパレードです。

 

 

 

 

 

【交響曲第3番・英雄】

 

新しい時代の幕開けとなった音楽です。

 

 

当時の人々にとっては、

 

まるで聞いたことのない音楽。

 

 

 

 

 

 

ちなみにですが、

 

この曲が発表されたとき、

 

ベートーベンとは違う分野に大天才があらわれました 。

 

 

それが、

 

ナポレオン・ボナパルドです。

 

 

 

 

当時のヨーロッパは、

 

これまでの古い価値観にガタがきていた時代でした。

 

 

政治体制も、身分制度も、

そして、それを当然として生きて、

 

自分の本当の生き方を忘れたように生きている人々。

 

 

 

それはおかしいと感じた天才が、

 

 

ナポレオンであり、ベートーベンでした。

 

 

そして、彼らの先輩のフランス人たちでした。

 

 

 

かれらはフランス革命を起こします。

王様を倒し、新しい価値観の国を作ります。

自由のために。

 

 

敵は、古い価値観にとらわれたヨーロッパ全土の王国です。

 

 

 

フランス一国でかてるわけがありません。

 

徐々に、他国に攻められ弱っていくフランス。

 

 

 

 

この状況をいっぺんさせたのが、

ナポレオンでした。

 

彼は天才的な才能で、

 

各国の軍隊を壊滅させて、

 

フランスを守り抜きます。

 

そして、

 

ヨーロッパの人々に

「新しい考え方で生きてもいいんだよ~」

 

って伝えるために、

 

ヨーロッパの理想の帝国建設を目指します。

 

 

ナポレオンは新しい時代をつくるため、

 

戦争と政治の世界に足を踏み込んでいったのです。

 

 

 

 

その思想を尊敬していたのがベートーベンです。

 

 

 

 

彼は、新しい価値観にふさわしい新しい音楽を作りたいと考えたといわれています。