五節舞 | Catch the Butterfly -気の向くままあっちこっち-

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五節舞を観てきました。
もともと去年行われるはずだった公演でしたが、ちょうど流行拡大してきていた時期で公演延期になっていたものがようやく振替公演として開かれました。

古典の物語のなかに取り上げられる、「五節舞」ってどんなものだろう…ってことと、天平装束と平安装束(いわゆる十二単)の着付け実演があると聞いて観てみたい❗️って申込みしていました。

けれどコロナの感染拡大と人が集まるものは中止ってことで一斉に自粛になったまま、一年経ってようやく上演となりました。





まず天平装束。
命婦礼服といわれる装束です。

奈良のみやこでは高貴な身分の女性はこんな衣装だったのかな。中国っぽさがまだまだ感じられますね。座り方もこの頃は女性も立て膝だったそうです。

あかねさす
紫野行き 標野行き
野守は見ずや 君が袖振る                 額田王




こちらはご存知の方も多いでしょう。
いわゆる十二単、五衣唐衣裳装束です。平安時代の貴族の女性の衣装といえば、この衣装を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
紅梅襲が本当にきれいでした。


天つ風
雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ                   僧正遍照

五節舞の乙女を歌った和歌、百人一首にもこの歌が選ばれているのでご存知でしょうか。
新嘗祭や大嘗祭の時に舞を舞う姫が選ばれますが、その舞をみて詠まれた歌といわれています。

実際にはフル装備の十二単で舞は舞わないそうなのですよ…

ただ立っていてもずっしりきますが、動くとあちこち筋肉痛になりますから、平安の姫さまはしゃきしゃきとは動かないはずですわ。
歩くだけでもちょっとコツがいります。
実際に私も十二単を着せていただいたことがあるからわかりますが、脱いだ後で思わぬところが筋肉痛で痛くなってしまいましたから(笑)
立ち座りが本当に大変でした。


ようやく見られて良かった🎵


#西宮能楽堂 #五節舞