新しい年になりました。
 

本年もよろしくお願いいたします。
 

お正月を終え
 

通常モードにもどっていくなか
 

新春の茶行事である初釜が控えており
 

なかなか落ち着かない日々を過ごしておりました。
 

ここ数年
 

茶道の稽古は
 

ゆったりとしたペースで
 

内容もゆるゆると・・・なのですが
 

一年に一度だけは
 

気合いを入れてがんばります。
 

それが初釜での濃茶の点前
 

茶道具も新春仕様の
 

年に一度しかお目にかからないものばかりで
 

扱いの難易度がぐっとあがります。
 

とはいえ毎年教えて頂いているわけで
 

いい加減身につくでしょ
 

って話なのですが
 

残念ながら
 

わたしの記憶には
 

そう長くはとどまってくれません・・・
 

復習したりイメトレなどをして
 

なんとか手順を叩き込んで挑みました。
 
 
 

当日、昨年の大雪の初釜とはうって変わり
 

おだやかな晴天に恵まれました。
 

早起きをして着付けをし いざ
 
 
 

 
 
 
 
新春の華やかな設えで整えられた
 

静寂の茶室
 

大勢の前で
 

緊張しながらも
 

なんとか無事にお茶を点てることができました。
 
 
最後の方は足が攣っていましたが・・・
 

先生をはじめ
 

いつもの稽古メンバー、
 

この日ご一緒したみなさんに
 

やさしく見守られている気配を
 

全身で感じながらの時間でした。
 

掛け軸の「春入千林処々鶯」
 

春の気が林という林に充ち
 

至るところに鴬が鳴いている。
 

という意味
 

まさにこの日の茶室には
 

おだやかな春の光が
 

静かにふわっと降り注ぐような
 

そんなここちよさがありました。
 

笑いとゆるさがモットーの
 

いつもの稽古メンバーが
 

この時ばかりは
 

ゆるゆるを返上し
 

ひとつになって
 

この初釜という行事向かいます。
 

先生と一緒に段取りを考えたり
 

互いの不明点をフォローしたり
 

自然と助け合いが起こります。
 

きっと初釜がはじまる前から
 

すてきな一期一会の予兆は
 

起こっていたのでしょうね。
 

わたしの座右の銘
 
 
以前、先生から教えていただいた言葉ですが
 

「今日は明日よりすばらしい」
 

そう思えた一日でした。