先日、下の子の”Back to School Night"があったので、行ってきました。

これは、夜の7時-9時に、自分の子供のスケジュールに沿ってクラスを親が巡り、15分ずつ各教科の先生の1年間の方針や宿題、成績評価の付け方等の説明を聞くというもの。 この時期の恒例行事です。

上の子の時も行ったんですが、今回の方がよく聞き取れて、リラックスしてほぼ理解したと思います(汗)。

どの先生も個性があって、主張があって、面白いです。 

面白かったのは、英語、スペイン語、社会の先生方が揃って強調してるのが、「異文化に対する理解」だったことでした。

ところで、スペイン語の先生はペラペラペラペラよく喋る先生で、まさにラテン系のノリでした。 

ラテン系の人達はよく喋るって定評だけど、言語にも理由があると思います。 ワンフレーズの情報量が少ないのです。 でもって、男性名詞とか女性名詞とかそういう細かい使い分けとかあり、なんか意味があるのかな?とか思いますが、それが文化というものなのでしょうね。

スペイン語の乾いた言葉の響きも相まって、ペラペラペラペラ喋るのが本人も心地良いのだと思われます。そして、ペラペラペラペラ喋り続けないと、必要最低限の情報が相手に伝わらないのだと思いました。 

以前、上の子をSAT会場に連れてゆき、そこのパーキングで待っていたら、ちょっと離れた所で世間話をしている人達がいました。  多分スペイン語。 まあ~よく喋ること喋ること。 息つく暇も無くペラペラペラペラ、一方の女性がずーーーっと喋ってる。 音的に軽くて乾いた言語だなあって何となく聞いてたんだけど(意味はわからない)、これが1時間絶え間なく続いたんだから、良くも悪くも非常に印象的でした。

日本語には、漢字という素晴らしい文字があります。 漢字の組み合わせにより、物凄い情報量をごく短い言葉で相手に伝えることが出来るのです。 勿論、相手がその「漢字で出来た言葉」を知ってないとダメですが、日本語って非常に簡潔な文章中に多くの情報を込めることができるのです。 漢字の凄い所は、その言葉自体は知らなかったとしても、漢字の、その形からなんとなく意味を類推することが出来るし、漢字の組み合わせからもその言葉を類推することが出来る点だと思います。合理的!便利!

素人考えですが、意味のある言葉には漢字を使い、助詞等には平仮名、外来語にはカタカナ、と大変合理的で、何気に、自国の文化に他国の文化を柔軟にかつ区別して吸収しやすく出来ている。 合理的です。

日本人は、読み書き算盤を昔から重視してきたそうですが、漢字教育を始めとして、基礎教育をしっかりすることが日本語の文化を維持する上でとても大切なことだと思いました。 なんか、脱線してるかな? 詰め込み教育とか何とか、批判の対象となってたことがありましたが、語学に関しては、若い時期の基礎的詰め込み教育は大切だと思います。特に日本語は。そして漢字は。 

その後の読書量も人生においての文化的豊かさにじわじわ影響を与えるでしょうから、難しい本を読もうかと思う程度の漢字の知識を増やしておかないと大変だとも改めて思いました。これは下の子のことです!

英語でも、難しい語彙(カラフルな語彙)を蓄えているかどうかは、とても大切なことだそうです。

なので、イングリッシュの授業、語学の授業、出来れば歴史の授業とかを高校の上の学年まで高いレベルで受けることは、難しい大学を狙う生徒には大切なことだそうです。 特に語学に対する熱意は大切みたいですよ。 根拠は、ハーバード出身のお医者さんが、私達によく言っていたのが、「語学はちゃんと続けてる?」ってことだったからです。 最難関の大学になると、そこに芸術が加わってくると言う話も聞きましたが、こういう関係の噂話はマチマチなので、私は全然詳しく無いし、よくわかりません。 上の子の成績も良くも悪くも”普通”だしね。

だって、数年経つと結構いろいろ変わるもので、4年前の上の子の時は、フランス語をとる子は極少数派で、私達なんて、特に深く考えもせず少数派のフランス語を無理矢理子供にとらせました。
(子供自身は友達がみんなスペイン語をとってるからそっちがいいと言ってました)
無理にとらせた理由は、フランスに家族旅行に行ってみたいということと、
「子供がフランス語に詳しくなったら、フレンチのメニューを理解出来るようになって、バラエティーに富んだ注文が出来るようになるかも!」
という、食い意地の張ったものでした。(本心)

日本人の、強烈に教育熱心な友達からは、
「フランス語なんて、難しいしややこしいし、とってるのは両親がフランス人だとか、フランス系だとか、そういう人達ばっかりらしいよ!てことは、日本人がいくら頑張ったって成績がいいわけ無いんだから、とるのはバカだよ。」
とまで、何度も言われました。 そう、彼女は合理的でデータ(他の親からのリサーチ)重視の、恐ろしく現実的な人なのです。 彼女にとっては、私みたいなフワフワした親なんて見てるだけで苛つく対象だというのが、手に取るようにわかります。
勿論、上の子にはフランス語をとらせました。(やはり食い気だ。そして彼女には更に嫌われる。)

ま、そんな感じの4年前だったのですが、下の子の今回は、スペイン語選択者とほぼ同数の生徒がフランス語をとってるそうですよ。

もしかしたら、よい先生が入ってきたと言う情報でもあったのか?それとも、受験情報でフランス語が有利だとでも聞いたのか?
だって、中国人が大挙してフランス語をとってるっていうのですから。

下の子は、サッカーやってるし、スペインが好きだそうで、迷い無くスペイン語を選択しました。
イタリア語とポルトガル語も習いたいそうです。 へーーー。  

フランス語もお洒落だから候補に入れてくれないかな?  

日本にいた頃、美味しいコーヒー豆と紅茶葉を量り売りしてる、とてもお洒落な小さなお店が近所にあって、そこが私のお気に入りでした。 素敵なカップも置いてあり、ある日、ミルクティー色のほっそりとした素敵なカップを購入しました。よくわからないけど、フランス語みたいな文字がデザインされて書かれてありました。

それから10年以上経ち、もちろん今でもそのカップを愛用してます。 ある日、上の子がそのカップをまじまじと見て、
「梨を下さい。 ーどれくらいですか? ○○キログラムです。 あと、リンゴも下さい。 それは○○キロです。 ーはい、わかりました。 。。。。。って書いてある。」



へー、買い物してるんだ。十数年経って、やっとわかった内容。 こんなことフランス語で書いてるだけで、よくわからない私にはお洒落に見えちゃうんだから、見知らぬ言語への憧れというか、文化への憧れって凄いもんだと思いました。

(前にも書いたけど、フランス語のクラスと、スペイン語のクラスは、親の醸し出す雰囲気がまったく違います。 私は上の子のフランス語クラス、下の子のスペイン語クラス、両方とも保護者対象の説明会に出ましたから。特に、上の子のジュニアでの説明会に参加してた親は超ハイソな雰囲気をムンムン出してました。
 スペイン語はあっけらかんとしてフレンドリー。 フランス語は、”おフランス”って言葉がピッタリくる感じ(笑))

なんか、面白い。 関係ないかも知れないけど、俳優とか歌手とかの人気商売で、商品としての自分に憧れを持ってもらう為には、あまり露出し過ぎたり、わかりやす過ぎたりしちゃあ、ダメかもね、、、、、などと思ったりしました。
呪文っていうのは、何言ってるんだかわからないからいいんでしょうね。 呪文を唱えてるってことが相手に伝われば、相手がその様子から、自分で勝手に想像・妄想をして精神的に不安定になっちゃうんだと思います。だから、猫ちゃんには呪文は効果が無いことでしょう。
言葉では表現し尽くせないものを表現するのが芸術だとしたら、精神衛生上、とても良いと思います。 変にクリエイティブにこだわりだすと、精神的に悪い方向に行くかもしれませんけどね。

そして、憧れから発展して、いざ、現実に相手と向かい合ったとき、よくわからない者同士は、まずは互いに理解する為に、言語・言葉がとても大切だってことですね。 私は英語が苦手だから基本、ちょっと逃げちゃってるけど、今回は頑張って総て理解しようとして、得るものは大きかったと思いました。 

異文化理解の為に、言語は大切。 そして、何といってもコミュニケーションには”笑顔”が大切。

当たり前の結論に落ち着いて、お終い。