うちの先生の生徒の中で、一番と言ってよい生徒のリサイタルがあり、ご両親から招待状も貰ったので

行ってきた。子供達のスポーツ関係で30分ほど遅れたが、4曲聴けた。素晴らしかった。

ダントツで音楽性の高い生徒さんで、もともと凄いな~とは思っていたが、ここ数年、腰を入れて

音楽に取り組んでいたんだろう、圧倒されるような大曲を弾ききっていた。

なんとなく、先生から話はチラチラと聞いていたが、この生徒さんは、地元の音楽大学の教授から

レッスンを受けていたそうだ。この1年間は、ピアノはその教授のみから習っていたみたいだ。

先生との間でどういう話があったのかは知らないけど、その生徒さんのご両親は、おそらくこの界隈では

ナンバーワンに感じの良い、気配りも完璧な方達なので、問題は無かったんだろうと思う。

バイオリンも以前から有名な先生についていたし、オーケストラではコンマスだし、室内楽もやってるし、

ピアノもこうなんだから、音楽の神様が彼のガーディアンなのだろうな。

記録のために曲目を記載。



Piano Sonata, Sz. 80, I. Allegro Moderato / Bela Bartok

Prelude and Fugue in G minor, WTCII / Johann Sebastian Bach

Etude in C minor, Op.10 No. 12 "Revolutionary" / Frederic Chopin

Nocturne in B major, Op.9 No.3 / Frederic Chopin

-Intermission-

Piano Sonata No.27 in E minor, Op.90 / Ludwig van Beethoven

I. Mit Lebhaftigkeit und durchaus mit Empfindung und Ausdruck

II. Nicht zu geschwind und sehr singbar vorgetragen

Reminiscences of Norma / Franz Liszt



どれも素晴らしかったけど、最後のリストが圧巻だった。

ピアノ体力、気力のタフネスさが、素晴らしいと思った。築き上げてきたんだなあと思った。

後半は特に、どの曲も構成力が無いと聴けないものばかりだと思う。長いし。

彼のピアノは、オーケストラみたいな雰囲気がもともとあったけど、更に精進して、曲の理解とか

解釈とか全体像の把握とか、構成とか、より良く成長したんだろうな。

優しい雰囲気のところは、丁寧に歌い、語りかけるように緻密に弾いていたし、凄いもんだ。

でもまあ、彼や担当教授のレベルが上過ぎて、私にはわからないことが多いんだろうけど、

溌剌とした雰囲気とか、フレッシュな感じとか、前へ上へと伸びてゆく息吹とか、

なんというか、そういう生命に対する感動の原点みたいなものが、以前の彼にはあったと思うんだけど、

今回はあまり感じなかった。構成とか考えすぎると、そうなるのかな?余計なお世話ですが。

まあ、私はリストがどうも好きになれないから、きっとそう感じるのかも。

デモーニッシュな曲は、大男がその頑丈な骨、骨格を生かして、力ではなく重力と骨で、

ピアノをならして欲しいと思った。 ホント、聴いてるだけの人はなんとでも言えるが(スンマせん)。力だと、音に飽きてきちゃうんだよね。なんでだろ?

下の子は、リスト好きだから、この曲弾いてみたい!とかぬかしていた。もっと毎日練習せい!

しかし、小柄な彼はこの曲を仕上げる為にいったいどれだけ練習したんだろ??? 

尊敬します、17歳君。真摯で誠意が溢れるリサイタルでした。彼の素晴らしい個性でしょう。

彼を育て上げた御両親も本当に素晴らしい。