例えば、ある権力者を失脚させようと目論んだ時
有効な手段は金銭問題と女性問題である。
金銭の細かいところを調べていけば
何かしら突けるようなところは見つかる。
確定ではなかったとしても
疑惑として広げるだけでも十分効果がある。
そして、女性問題にしても
今のご時世、不倫は大問題に出来る。
何もなかったとしても、異性と二人で食事をしただけで
どうとでも疑惑を掛けること出来るし
何もないことは証明できないのだ。
しかし、そのどちらかも難しい人はいる。
そうなると、パワハラしかない。
パワハラは言ったもん勝ちだから。
パワハラを受けた側が「精神的苦痛を感じた」と言えば
それは「パワハラ」ということになる。
特に仕事熱心な人ほど
厳しい口調になってしまうことはある。
逆に言うと、「パワハラ報道」は
とても注意が必要ということだ。
「火をつけてこい」という
泉房穂元市長の有名なセリフがあるが
もし、これを笑って言ってたとしたら全然印象が違う。
あの怒鳴りつけている音声データがあるから
泉房穂は、言い逃れが出来なかったのだ。
豊田真由子の「このハゲー」も同様だ。
つまり、証言だけのパワハラ告発を
簡単に鵜呑みにするのはとても危険なのだ。
日常的にパワハラされていたのなら
いくらでも証拠は押さえられる筈だから…。
ニュースを伝える側も、受ける側も
なんでもかんでも、権力者のパワハラという括りで
一緒にしてはいけない。
その裏の力関係、権力抗争まで抑えなければ
本当の事実は見えてこない。
そこまで伝えて初めて報道といえる。