先月、お亡くなりなった長嶋茂雄さんの追悼特番は
亡くなった日の夜に緊急で放送されたのだが
とにかく評判が悪かった。

でも、そうなるのも仕方ない。
長嶋さんは89歳。
長嶋さんに熱狂していたファンは
せいぜい60代までだろう。

今現在、テレビ局の現場で働いている人に
長嶋さんの追悼番組を作れといっても
彼らは監督時代か、病気後のリハビリ、
あとはオリンピックの開会式くらいしか
知らないのだ。

 

現役時代なんて、天覧試合と引退のスピーチ以外に

何をピックアップするべきか全く判らない。

 

どれだけ調べても当時の空気感とか

解ることには限界があるのだ。

逆に、テレビを見ているのは高齢者で
「なんだこの追悼特番は」…と文句を言ってくるのだから
交わらないのは当然だ。


この手の追悼特番は慌ててやるべきではない。
急ぐ意味は全くないから。

じっくり時間を掛けて
当時の空気感を知ってる人達に取材して
作り手も、視聴者も納得できる番組を作る方が
全ての人にとって温かい気持ちに出来る。