2019年に施行された「働き方改革関連法」は
テレビ界にとっても大きかった。

かつてのテレビといえば、昼も夜もない毎日。
とんでもない仕事量で
1週間家に帰れないなんてザラ。
収録も深夜からスタートすることも当たり前だった。

でも、それくらい心身を削ってたから
面白い番組が出来ていたともいえる。


しかし、働き方改革以降は
そんなことは出来なくなった。

番組改編期や緊急対応時には、徹夜作業もあるが
基本的には改善されている。

昔のように「なぁなぁ」で出来てたことも
厳しく管理されるようになった。

でも、それで昔と同じような面白い番組が
作れているかというと、かなり疑問だ。

もちろんデジタル化が進んだことで
アナログ時代に比べると作業が効率化している部分もある。

しかし、時間がなくて

更に予算も昔より減らされているとなると
そのしわ寄せは、どうしたって番組の質に来てしまう。

60分の番組でもうひと盛り上がり欲しいなと思っても
そんな時間も予算もないとなれば
それまでの部分を薄く延ばすしかない。

結果、番組は面白くなくなる。
⇒視聴率下がる
⇒CM減るので給料も減る
⇒優秀なスタッフはテレビ界に来なくなる

…という悪循環になっている。
地上波で面白い番組を作るのは難しい時代だ。