僕が三谷幸喜を知るようになったのは
35年くらい前で高校生の頃だ。
大学生になったくらいからは舞台も観るようになった。
90年代の三谷幸喜はとにかく神がかっていて
正に身を削って、絞り出すように書いていた。
荒くて技術はないけど、一本一本がパワーに溢れていたのだ。
新作を見る度に圧倒された。
しかし、東京サンシャインボーイズは僕が大学生になって
ほどなくして30年の充電に入ってしまった。
その後も三谷幸喜を追い続けたが
サンシャインボーイズは30年間お預けとなった。
2009年にシアタートップス閉館に伴い
東京サンシャインボーイズは再結成されているが
あれはオマケみたいな物。
正式な復活ではなかった。
なので30年のタイミングが近づく度に
あと5年、あと3年と復活を心待ちにしていた。
そんな待ち焦がれた
東京サンシャインボーイズの復活。
まさか長野まで観に来るとは思わなかった。
「蒙古が襲来」はこれまでのサンシャインとは
ちょっと作風が違うけど
それでもサンシャインのメンバーが揃うと
やっぱり東京サンシャインボーイズなのである。
還暦を迎えた「12人の優しい日本人」とかも
観てみたかったけど、新作だって観たかった。
両方やってくれれば1番良かったかなぁ(^^)。
「蒙古が襲来」の物語は
「いつかは来ない。いつかは今なのだ。」という
セリフで幕を閉じた。
人生いつ何が起こるかわからない。
先延ばしにしてたら何も始まらないままだ。
と同時に何歳になっても新しい挑戦をしてもいい。
そんな意味が込められているように感じた。
これが還暦を迎えたサンシャインボーイズメンバーからの
答えなのだ。
次回公演は80年後の「リア玉2」だそうだ。
東京サンシャインボーイズはまだ解散はしない。
頑張ってあと80年生きよう。