「ホットスポット」はまだ2話だけど
驚くのはバカリの脚本家としての成長だ。
僕はそもそもバカリズムが大好きな芸人なので
彼の事はずーっと追っている。
なので、その笑いのセンスについては今更
言うまでもないのだが
作品を重ねるごとの脚本家としての進化が
エグいことになっている。
例えば、2話の飴玉だ。
体育館に忍び込んだ高橋(角田)が
4人の愉快犯をバレーボールで
一人ずつを倒していくシーン。
3人倒して、でももうバレーボール無いよ…ってなる。
そもそもボールは4つでもいいし
愉快犯は3人でもいい。
しかし、あえて1人多くしているのだ。
よく有りがちなやり方としては、
最後の一人は高橋が直接戦って倒してしまう方法だ。
ドラマとしてもカッコよく決まる。
でも、そんな使い古された手は使わない。
ここで、「渋いお菓子」として笑いにしていた
飴玉を使うのだ。
まるでピストル撃つみたいに…。
車内での年上イジリ。
竹馬、お手玉、ハンカチ落とし、そして渋い飴…。
ただの笑いのための会話と思わせていたが
全てこのシーンへのフリだったことに気付かされる。
なんてことないシーンと思うかしれないが
これが出来ない脚本家が本当に多い。
無駄のない自然な会話で物語を進行する。
この凄さ、ぜひ解って欲しい。