昨年末に公開され、日本アニメ史上最悪の興行失敗作
…と言われている「屋根裏のラジャー」
(興行成績は未発表)。
失敗の背景には、同時期に
「SPY×FAMILY」やディズニーの「ウィッシュ」が
あったからと言われているが
一番の理由は、スタジオポノック作品への
無関心だと思う。
スタジオポノックは、ジブリを退社したメンバー達で
作られたアニメスタジオだが
その1作目として2017年に公開した「メアリと魔女の花」が
壊滅的につまらなかったのだ。
そのポノックの長編2作目を見たいと思うだろうか…。
今後、ポノック作品が信頼を回復するのは
かなり厳しい道のりだと思う。
そんな「屋根裏のラジャー」が早くも
ネトフリで配信されたので見てみたが
思ったほど悪くはない。
人に勧めるほどではないが
「メアリ」に比べたら全然良い。
もう少し上手く売り出せば
史上最悪の失敗作にはならなかっただろう。
…ただ、強く思ったのは演出力の乏しさだ。
元はジブリのスタッフなので
画力はあるのだが
構成も、表現も至って普通で
見せ方に全然ワクワクしないのだ。
特に昨年は宮崎駿作品があっただけに
どうしても比べてしまう。
改めて宮崎駿の表現力の凄さを再認識したなぁ。