北海道日本ハムファイターズは2022年まで
札幌ドームを本拠地としていた。

ところがこの札幌ドームから
ファイターズが酷い扱いを受けていたのは
野球界では有名だった。

他球場に比べて高額な球場使用料。
日ハムグッズの売り上げもピンハネ。
もちろん、広告、飲食の売り上げは

ドーム側が全て持っていく。

観客動員に比べ、日ハムの売り上げが
パットしないのは当たり前だった。

それでもせっかく北海道に根付いたので…と
日ハムは、何度も改善交渉を重ねたが
札幌ドームを運営しているのは札幌市は
全く取り合わなかった。

どうせ日ハムは何も出来ないと
タカをくくっていたのだ。


そんな時に札幌市の隣の北広島市から
ぜひウチに来ませんかとの声が掛かる。

しかも、土地無償賃貸に加え

固定資産税、都市計画税を10年間免除という破格の条件で
日ハムはとうとう
自身の球場建設を決断することになる。

慌てたのは札幌市だが
散々、日ハム側の要望を蹴ってきたのだから
もう後の祭りだった。


日ハムは2023年より
新球場のエスコンフィールドに移転した。

エスコンの建設費は約600億円だったが
球場使用料は掛からないし
今まで搾取されていた
グッズ、広告、飲食の売り上げは
全て自分たちに入るため
売上は、251億円に大幅増加した。

日ハムにとって運が良かったのは
球場建設のタイミングで
円安、資材高騰とギリギリ被っていない。
もし2~3年遅かったら

建設費は倍になっていただろう。



一方は札幌ドームは悲惨で
日ハム移転により売上は大赤字。
社長は「プロ野球やらせてくれないんでね」
…と被害者づらする始末だ。