吉田鋼太郎が「だれかtoなかい」の中で
意識している俳優として役所広司の名前を挙げた。
「このテレビを見ている同業者は
『バカだな、あいつ』って僕のことを言うと思うんですけど
役所さんが気になるんですよね」
僕が役所広司という役者を認識したのは小学生の時で、
NHKの「宮本武蔵」というドラマだった。
役者になる前に役所勤めだったので
芸名を役所広司にしたというエピソードが
なぜか心に残っていた。
役所広司は、20~30代の頃にもたくさん主役を演じているが
そこまで飛び抜けた存在ではなかった。
役所広司の存在を一段階上げたのが
周防監督の映画「Shall we ダンス?」だと思う。
「Shall we ダンス?」で、その年の主演男優賞を独占し
更に翌年の「失楽園」でも主演男優賞を取りまくり
その地位は決定的となった。
今ではかつての高倉健のような
人気と実力を兼ね備えた
レジェンド級の俳優になっている。
現在、吉田鋼太郎は65歳、役所広司は68歳で
二人は3歳差ということになる。
吉田鋼太郎の「意識する」というのは
憧れなんだと思う。
憧れていながら、役所広司みたいにはなれない。
そんな苛立ちなんだろうなぁ。