Netflixオリジナルドラマ「サンクチュアリ -聖域-」。
聖域なんてタイトル付けてるので
相撲界の闇に切り込んだエグい作品なのかと思ったら
ヤンチャなヤツが相撲界に入った
相撲版スラムダンクみたいな話だった。
物語的には割とベタだし、目新しさもない。
テンポも緩いかな…。
どこかで見たような要素も多いしね。
全体としては良く出来てるし面白いけど
いろいろ勿体無さも感じた。
キャラの作り込みにしても
エピソードの練り込みにしても
雑で作りが甘い。
世界を相手にしたいのなら
もっと面白くできる要素はたくさんあったと思う。
物語は結局、いろいろネタ振りしただけで
終わってしまう。
その辺もスラムダンクっぽい…。
ただ、最後はせめて結果まで見せるべきだろう。
あの終わり方はドラマを見てきた人に対して失礼だ。
延々と練習だけ見せられて「はいここまで」ってねぇ…。
なんらかの決着をつけて
ファーストシーズン(?)の幕を閉じるのが
最低限のマナーだと思う。
物語としては、ここは猿桜が
一旦勝つのがセオリーだとは思うが
どう勝つのかまでしっかり描いて欲しかったかな…。
逆に良い点は、相撲が圧倒的にリアルなこと。
今まで相撲を描いてきた作品と一線を画している。
映像作品で相撲を描くって
とんでもなくハードルが高いのだけど
そこをしっかり描き切ってるのが素晴らしい。
出演者もしっかり練習したのが
見てて伝わってくる。
相撲部屋も国技館も凄いし
角界の描き方もリアルなので
そこの描写に時間とお金をかけたんだろう。
続編に期待したい。