「アンタウォッチマン」は2週連続で
バカリズムSPだった。

松本人志を超える芸人なんて出てくるのか
とお笑い界ではずっと言われてきたが
あるとすれば、それはバカリズムだと思っている。

松本は近い将来に引退を公言しているので
そうなったら、自動的にその席は空くことになる。

吉本は、千鳥やかまいたちを売り出していきたいようで
単純に空いた席を埋めるだけなら出来ると思うが
存在としては、どうしても物足りなさを感じてしまう。


松本の凄さは、漫才やってコントやって
大喜利も強くて、フリートークも凄くて、平場も強い。

さらに言えば、たくさんのフォーマットを作ってきた。
IPPONグランプリ、すべらない話、
笑ってはいけない、写真で一言、
ドキュメンタル…などだ。

「面白い芸人」にプラスして
プロデューサとしての一面もあることが
松本の凄さを表している。


そんな中、バカリズムは松本の関わらないR-1から出てきた。
元はウンナン派なので、ダウンタウンの影響もあまりなく
マセキ所属ということもあって
松本との関わりはそれほどない。
現在も松本との接点はIPPONグランプリくらいだ。

ピンなので漫才は出来ないけど
大喜利もコントもフリートークも出来て
平場も強く、MCだって出来る。

今でも年に数回、単独ライブを開催し
2022年からR-1の審査員もやり始めた。

しかもドラマ、映画の脚本も掛けている。
松本の汚点といえば映画の失敗であるが
そこでもしっかり結果を出しているのだ。

いずれ監督もやるだろう(映画学校出身だし…)。


ズルいのは、これだけの実績がありながら
松本と違ってカリスマ感を出さないことだ。

今のめんどくさい世の中で
カリスマ感はマイナスにしかならない。
そこをしっかり理解してるので
「家事ヤロウ」みたいな
バカリがやる必要のない番組もやって
世の中のバランスを取っているのだ。

世間はバカリズムの
とんでもない凄さにまだ気づいていない。