「トトロ」公開時、僕は高校生だった。
メチャクチャ楽しみにしてて
公開初日に見に行ったものだ。

高畑勲監督の「火垂るの墓」と同時上映で
まず「火垂るの墓」を先に見たのだけど
これは正解だったなぁ。

楽しい気持ちで家に帰りたいし。


「トトロ」を最初に見た感想は
正直、肩透かしというかね…。


つまらなくはないのだけど
「ナウシカ」、「ラピュタ」と来てるので
その流れの壮大な冒険活劇みたいのを

期待してたのでね。
 

それからすると「トトロ」は
田舎に引っ越してきた姉妹が
変な生き物に会う話だもん。

今となってはジブリの中でも
1番くらい好きな作品だけど
当時の僕には難しいかなぁ(^^)。


興行的には、前作の「ラピュタ」と

あんまり変わらなくて
…つまりは大失敗だった。

確かに、ジブリや宮崎駿のブランドも
確立されていない時代に
こんな地味な映画を誰が見に行くのか
…と今考えれば思う。
よく企画が通ったなぁ。

(2本立てならという思いはあったのかもね)

 


ところが、公開1年後のテレビ放映から
風向きが変わる。

子供から圧倒的な支持を受け
グッズの売り上げがとんでもないことになるのだ。
特にぬいぐるみは、数百万個も売れ
「一番の稼ぎ頭」と鈴木敏夫も言っている。

結果的に、この「トトロ」でジブリブランドが確立され

次の「魔女の宅急便」が大ヒットするのである。




そして、「トトロ」には続きがある。
2002年に作られた「めいとこねこバス」だ。

季節は秋となり、メイが
親からはぐれたこねこバスに出会う
たった14分だけどワクワクする物語だ。

こちらはジブリ美術館でみの鑑賞できます。