小山田圭吾が、所属するバンドが
出演予定だった音楽フェス・フジロックの出演を
見送ることを発表した。

ネットを見ると「当然」という声が多いのだが
僕は物凄く違和感を感じてしまった。

僕は、小山田圭吾自身についても
彼の音楽についても、これまで全く知らなくて
オリンピックの問題で
過去のイジメ発言のことも知った程度の人間だ。

なので、オリンピックについては
相応しくない人物なのは理解している。


しかし、だからといって「フジロック」も
出演出来ないというのは
なんか違う気がしてならない。

彼が問題となるイジメをしていたのは
40年近くも前の話である。

そして、1990年代に複数の雑誌のインタビューで
障害者などに対していじめをしていたことを
語っているので
彼が参加した2002年、2017年の「フジロック」の際は
既に公然の事実であった。
その後、新たに何か別の事案が出てきたわけでもない。

つまり、前回の出演時と何かが変わったかというと
何も変わっていない。

変わったのは小山田のファンでない人間が
過去のことを知ってしまったというだけだ。

古くからのファンは
過去のイジメのことも知っていただろうし
それでも彼の音楽を支持してきたワケだ。

大衆を相手にするオリンピックに問題あるのは解るが
全くファンでもない人間が
ファンに向けた音楽までをも奪う権利が
あるのだろうか???…と僕は思ってしまう。

フジロックが、
「過去に問題のあった人は一切出演させません」
…というなら僕何も言わない。

ただ、一時的に1人の人間だけを攻撃する
イジメのような構図に僕はとてもモヤモヤする。