「ドラゴンクエストV」ノベライズ版の作者・久美沙織が

映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」で
小説のキャラクターの名前が無断使用されたとして
映画のクレジットに自身の名前の掲載を求める
民事訴訟を起こした。

具体的には、主人公の略称「リュカ」を無断で使用され
更に、「リュカ」に対する呼びかけである
「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」が
無断で「リュカ・エル・ケル・グランバニア」と改変された
…とある。

改変?
そもそも久美沙織に使用許可を得てないのに
「改変された」という表現もおかしい気がするが…。



今回の映画の原案となるストーリーは
1992年に発売したゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」である。

久美沙織の書いたノベライズもこのゲームを原案としている。

なので、物語については久美沙織側はなんの主張もない。


ゲームの場合、主人公に自分の好きな名前を付けるため
ノベライズでは、久美沙織は「リュカ」と命名したのだ。
そして、今回の映画版の主人公も「リュカ」となっている。

久美沙織の訴訟は、この「リュカ」の使用である。

自分が考えた名前が勝手に使われている。
「リュカ提供:久美沙織」とクレジットしてくれ
…というのが彼女の訴えだ。


映画側が意識的に、ノベライズの名前に寄せたのは
間違いないだろう。

僕はゲームはよく知っているが
小説は未読だし、映画も見ていない。

なので、主人公のキャラが名前以外の

性格や能力という部分で
どれだけ似ているのかは判らないので
そこについてはなんとも言えない。
 

そして、ノベライズのファンは「リュカ」という名前に

思い入れがある人もいるだろう。

 

しかし、そもそもの話として

「リュカ」という名前の使用だけで
権利の主張は認められるのだろうか?



久美沙織の声明も全文読んでみたが
正直、メンドーな人だな…と思ってしまった。

 

映画の公開日に合わせて声明を出すあたりも

なんか印象悪い…。



松本零士みたいだな…と。
 

松本零士は詩をパクられたと槇原敬之を訴えたものの
逆に名誉棄損で220万円の支払いを求められてたね。