「モンスターハウス」は「水曜日のダウンタウン」内で
10月から始まった企画である。
もしも、「テラスハウス」に
モンスター・クロちゃんが居たら…という内容だ。
最後は警察沙汰になって、
残念な結末になってしまったが
とても秀逸な企画だったと思う。
とにかく、クロちゃんの気持ち悪さが全面に出てて
そのキモさを楽しむ…という
新しいエンターテインメントなのだ。
これを「台本がある」とか「やらせ」とか言ってる人は
本当に何も解っていない。
それをやったら面白くならないことは
ここのスタッフは絶対解っている。
本家「テラスハウス」と同様に
リアリティショーなのである。
もちろん「ショー」なので
全てがリアルではない。
「リアル(真実)」ではないけど
「リアリティ(真実性)」のあるショーなのである。
これはテレビなのだ。
カメラを回すワケだから
設定までは番組が用意する必要がある。
その中でどう動くか、何を話すかは
本人達に任せている。
舞台のエチュードみたいなモノだ。
なので、どう転がっていくのかは
誰にも解らない。
但し、あくまでもゴールデンのテレビ番組
…というところがポイントである。
どう動けばよりテレビに映れるか…。
頭のいいの人間なら誰でも考えるし
マネージャーからも強く言われるだろう。
「クロちゃんと絡むのが一番美味しい」ってね。
出演者がどう動くかは自由だし
どんな思いで出演していたかもわからない。
でも、それを「やらせ」とは言わない。
モンスターを相手にどこまで割り切れるのか…。
その微妙な駆け引きが
絶妙な空気感を生むのである。
僕は本当に見事な企画だったと思う。
それだけに、最後の騒動はつくづく残念だった。