いろいろ言われてたけど
僕は最初からずっと楽しんで見ていた。

野木亜紀子はこんなのも書けるのか…と。
「アンナチュラル」と「獣になれない私たち」。
全く違う二つのドラマだが
どちらも神がかってるくらいハイレベルだ。

どこかに偏差値の高いドラマと書かれていたけど
確かにその通りだと思う。
表面的にしか見られない人には
その奥深さは全く理解出来ない。
ストレスの溜まるパワハラドラマとしか
見えないのだろう。


『獣』とは何だったのか?

本能のままに生きてるように見えた恒星(松田龍平)も
実はいろんな葛藤の中で
吠えられずに生きていた。

逆に本能のままに吠えまくっていた
九十九(山内圭哉)からは
人が離れていった。

 

獣になれない人は

そんな自分を責めてしまうのかもしれないが

獣は決して憧れられる存在ではない。



ラストシーン、鐘は鳴らなかった。

しかし、二人には聞こえていた。

第2話でも二人は鐘の音を聞きに行ってるのだが
その時は聞こえなかった鐘の音が
今度は聞こえたのだ。
手をつないだのはそういう意味だ。

見事なラストシーンだった。