高畑勲監督が4/5に亡くなった。

高畑勲は、1985年に宮崎駿と

スタジオジブリを設立したのだが、
「火垂るの墓」、「おもひでぽろぽろ」、
「平成狸合戦ぽんぽこ」
そして2013年の「かぐや姫の物語」まで
僕はジブリ以降の高畑作品は
全て劇場で観てきた。

大ヒットを連発する宮崎監督とは逆に
興行的成功とは無縁の監督だった。
…というのも制作費を湯水のごとく
使ってしまうため、興行収入が
制作費を回収するのが困難になってしまうため…。
ちゃんと回収出来てるのは
「ぽんぽこ」くらいじゃないのかなぁ。

そもそも、ジブリを作るきっかけも
高畑監督が「柳川堀割物語」に巨額な製作費を費やしたため
それを回収するために「ラピュタ」を作ることにして
そのスタジオとしてジブリの設立に至るのである。

最後の作品「かぐや姫の物語」も
8年で50億円もの製作費で
興行収入はその半分にも満たなかった。

自身もプロデューサー経験があるにも関わらず
作り手になると、こだわりの方が勝ってしまう。

でも、それが許される監督でもあった。
宮崎駿は、思想面でも、演出面でも
高畑勲に大きく影響を受けていおり
作品作りに対しても常に高畑の目を意識していた。

僕もなんだかんだと高畑作品の世界観が
好きだったなぁ。


ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは
「やりたい事がいっぱいある人だったので、
 さぞかし無念だったと思います」
とコメントしたが
僕は、82歳までやりたいことたくさん出来て
それなりに満足だったと思う。