一流と呼ばれる脚本家には
キーポイントと呼べる作品がある。

三谷幸喜の「王様のレストラン」だったり
古沢良太の「リーガル・ハイ」だったり…。
その後の方向性を示せるような
存在感のある作品…。

「アンナチュラル」は野木亜紀子にとって
そんな作品になるだろう。

もちろん今までだって、
「重版出来!」は評価されていたし
「逃げ恥」だって、大人気ドラマになったけど
あくまでも原作ありきの作品で
「代表作」と呼ぶにはやっぱり抵抗がある。

オリジナルで評価されてこそ
脚本家としての存在価値があるワケで
「代表作」とはそういうものだ。

たぶん、本人もそれは当然自覚していて
それだけに気合の入った作品に仕上げている。

早くも続編まで視野に入れていいんじゃないかな。



そもそも野木亜紀子は、
『さよならロビンソンクルーソー』で
2010年の第22回フジテレビヤングシナリオ大賞で
脚本家デビューしている。

なので「ラッキーセブン」、「主に泣いてます」と
当初はフジテレビのドラマを書いていたのだが
「ラッキーセブン」の続編を
井上由美子が担当したくらいから
関係がおかしくなっちゃったのか…。
その後はすっかりTBSの人になってしまった。

せっかく発掘したダイヤを簡単に手放しちゃって…。
全くフジテレビは何をしているのやらだよ。