僕はスポーツジムにかれこれ10年くらい
ほぼ毎日通っている。

こんなふうに書くと
「出来る男」みたいな感じだが
実際はそんなカッコよい話ではない。
常に体重維持との戦いである。

ジムでは、ランニングやバイクでの
有酸素運動を行うのが日課だが
これがとにかく苦痛でしかない。

一応、マシンにはテレビがついていて
好きな番組を見ながら運動出来るのだが
本当に好きな番組は録画してるので
ちゃんと見たいし、
絶対みたい番組でもないけど、
それなりに楽しんで見れる番組なんて
そうそうないのである。

プロ野球が地上波でやってる時代は
まだ良かったのだけど…。


そこで僕は、本を読もうと考えた。
エアロバイクなら本を読みながらでも出来る。


そう考えた時に「ロスジェネの逆襲」が
本棚にあることを思い出した。


 


「ロスジェネの逆襲」とは
半沢直樹シリーズの第3弾である。
ドラマ化されたのは、1と2なので
その続きにあたる。

これは昨年、北欧を旅行した時に
空き時間に読もうと思って購入したのだが
旅行中は「ロクヨン」を
ひたすら読むことに追われることになった。


結局、「ロクヨン」は帰りのドイツの空港で読み終わり
そのまま処分してしまったのだが
「ロスジェネ~」は一度も開かれることもなく
北欧の旅のお供をした挙句に
家の本棚に置かれることになっていた。


で、その「ロスジェネの逆襲」を読みながら
エアロバイクをしてみたのである。

「ロスジェネの逆襲」、メチャ面白いじゃん!!
1時間(ジムでは1人1時間と決められている)が
あっという間に過ぎてしまう。
あれだけ苦痛だった有酸素運動が
何の苦もなく出来てしまう。

続きが気になって、気になって仕方ないが
かといって、家で続きを読んでしまっては
そもそもの目的と変わってしまうため
そこはグッとこらえて
ジムの1時間だけに絞って
ゆっくり味わうように読んだ。

なのでこの5日間、毎日ジムに行くのが
楽しかったのなんのって…。

そして今日、読み終わったのである。
なんという充実感。
そして幸福感。
…と同時に、読み終わってしまった空洞感。


しかし、幸いにも
まだ半沢直樹には続きがある。
明日からは「銀翼のイカロス」だ。
(もう買っちゃった)

 


ああ、楽しみだなぁ。