スウェーデンからの飛行機が
突如飛ばなくなって
急遽、用意された
デュッセルドルフ経由の飛行機は
ANAだった。

海外で日本の飛行機に乗るなんて
何年ぶりだろう…。
しかもビジネスクラスだった。


オマケになんとその機内で
「ロクヨン」の映画の前後編が見ることが出来た。

今回の旅はロシア経由で始まって
デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、ドイツと
「ロクヨン」のハードカバーを持ち歩く旅だったけど
最後まで「ロクヨン」づいてた(笑)。



…で、映画なんだけど
なんというか、一応原作はなぞってはいるんだけど
表面上というか、上っ面だけという印象。
映画だけ見た人は、本当の意味でちゃんと
理解出来ていない気がする。
時間的制約もあるし仕方ないのかなぁ。
しかもラストは原作と変えてあるのだけど
余計に薄っぺらくなった感じ…。

そもそもなんだけど…
こんな事を言うと
横山秀夫のファンに怒られると思うけど…
原作もそんなに面白いとは思わなかった。

「すごい、すごい」という評判があったので
僕の中でそうとう期待値が上がっちゃったのもあるけど
特に前半が動きが無く退屈で
読むのも苦痛だった。

そして「ロクヨン」というタイトルも
なんか陳腐じゃない?
僕はこのタイトルだけを聞いた時
昭和64年の7日間で
始まって終わった事件なのかと思ってた。

でもそうじゃなくて昭和64年に起きた
未解決の誘拐事件というだけだった。
そこで既に「なーんだ」というガッカリ感。
なにを未解決の事件をカッコつけて
「ロクヨン」とかって呼んでるのよ?
…という冷ややかな印象。

後半は、面白くなってくるんだけど
それにしても点数としては総合3点くらいかなぁ。
600頁以上も使った割にはね…。

普段、全く小説を読まない人間なんで
その程度の読解力ってことで許して欲しい。



ただ映画版の豪華で演技派の揃った
キャスティングは見ごたえある。
評判のいいドラマ版も見てみたいなぁ。