フジテレビ系のバラエティー番組「ほこ×たて」をめぐる問題。

ラジコンカー世界選手権で
18年連続優勝経験を持つ広坂さんが
操縦するラジコンカーが、
元軍人のスナイパーから逃げることができるか
…という内容だったのだが
内々で「最初の1分間はラジコンカーに弾を当てない」
という約束だったにも関わらず、
開始数秒でスナイパーがラジコンカーを撃破し対戦中止。
しかし放送ではスナイパーが別人に代わり、
広坂さんの負けに編集されたという。

昨年10月には、猿が広坂さんの操るラジコンカーを
捕まえられるかという企画を放送。
猿が車を間隔を保ったまま追い続けるシーンがあるが、
猿が車を追わないため首と車を釣り糸で結んで走らせたという。


僕はバラエティである以上
ある程度の演出は必要であると思う。
NHKのドキュメンタリーじゃないんだし
番組を面白くするために演出は絶対必要な要素だ。

ただ今回はその方向が間違っていた。


企画した対決が意図した結果に
ならなかったとしても
その結果をいかに面白く見せるかが
バラエティの演出であり
逆に真剣勝負を売りにしていたこの番組で
結果を捏造するなんて絶対あってはならないのだ。

「ほこ×たて」は、
「絶対に穴が開かない金属」対「どんなものでも穴を開けるドリル」
などで10年10月にはギャラクシー賞月間賞を受賞。
昨年の日本民間放送連盟賞の
テレビエンターテインメント番組部門では
最優秀賞を受賞している。

本来はただのバラエティだった同番組が
別の評価を受けていったことで
逆に追い込まれることになってしまった。

本当に残念でならない。