キラキラと輝く宝石のようなオブツーサ。
ぷっくりとした肉厚な葉と透明感のある葉先(窓と呼ばれます)がたまりません。
別名“雫石”という、素敵な和名が付いています。
学名は、“ハオルチア クーペリー 変種トゥルンカータ”です。
南アフリカ原産で、砂漠地帯に自生します。
自生地では葉の先端部だけ地表に出して砂地に埋まっていまて、その透明なレンズ部分から光を取り込み、光合成を行います。
オブツーサは葉のサイズ、色、形の違いや斑入りなど、様々なものがあり、コレクション性がとても高いです。
強い日当たり下では葉色が茶色ぽく焼けてしまいますので、屋外管理であれば遮光が必要です。
私はフレッシュなグリーン色でいて欲しいので、室内管理をしています。
しかし、日が当たらない場所で管理すると、徒長して葉が細長く伸びて美しさが半減しますので、ご注意ください。
葉が丸々としてみっちり密集している状態が正常です。
置き場所として大切なのは、強すぎない適切な光量と風通しの良さです。
オブツーサは春秋生育型です。
生育期の春と秋には用土が乾いたら鉢底から溢れる位たっぷりとお水を与えてください。
梅雨入りから夏の間はお水を与え過ぎると蒸れてジュレてしまいますので、注意が必要です。
特に、高温となる真夏は生育が鈍くなり、お水を吸う力が弱まりますので、お水は控えていきましょう。
月に1、2度、夕方以降の涼しい時間帯に用土が湿る程度に軽く水やりをする程度に留めてください。
冬は低温で生育が止まったり鈍ったりしますので、天気の良い暖かい日に用土が湿る程度軽く水やりをする程度に留めます。冬場も月に1、2度程度で大丈夫です。
しかし、あまり水を断ち過ぎると根が枯れてしまいますので、株の状態を見て判断してください。
寒さにはそこまで弱くありませんが、屋外管理の場合、真冬の厳しい寒さには室内避難をおすすめします。
暖冷房で育成適温の15〜20℃に保たれているようであれば、生育期の水やり頻度で大丈夫です。
根を張りやすいので、1年に1度、春又は秋に植え替えをしましょう。
花芽は葉の隙間からにょきにょきと伸びていきます。
2〜6月頃に小さな白い花を咲かせます。
交配を行わない場合は、株の健康のためにも咲かせず切るのがよいかと思います。
交配は容易ですので、花芽が揃った場合はぜひやってみて欲しいです。
実生の他、株分け、葉挿しで増やすことが可能です。
オブツーサは子吹きやすいので、増やしやすいです。
私の大好きなオブツーサ。
正しく管理し、美しく育てていって欲しいです。