「美しい苗」とはどんな苗なのでしょう?

 

色・艶もさる事ながら、やはりフォルムが整っていることが大事ですよね。

崩れたフォルム、アンバランスさは、苗の美しさを半減させます。

 

エケベリアなどのロゼット型の多肉では、葉がバランスよく茂り、キュッと締まっている状態が理想的です。

 

私が考える「形を整える」方法。基本の3つ。

 

●植え付ける用土はよく混ぜ、偏りがないようにします。

 

●水やりの際は、お水が全面に行き渡るよう注意します。

 

●鉢は時折回して向きを変えます。(←コレ大事です)

 

皆さまご存じの通り、植物には光屈性(ひかりくっせい)があり、日の当たる方向へ向かって伸びていきます。

同じ向きで鉢を置いておくと、どうしても日の当たる方向へ傾いていき、葉のバランスも崩れていきます。

 

また、光屈性同様に植物の生理的反応として、日当たりが足りないと徒長(茎や葉が必要以上に間延びしてヒョロヒョロと弱々しく細長く成長すること)が起きます。

徒長は、水分過多、肥料過多によるケースもありますので、ご注意を。

 

そして、今のシーズンから真夏にかけて多いのが葉の開き、いわゆるパッカン状態です。

日当たり不足と水分過多、もしくは日照と水分のバランスが崩れることが原因です。

 

しかし、葉が開いてしまっただけであれば、置き場所を改め、葉が閉じてくるまで暫く断水することで元に戻りますのでご安心ください。

 

美しく育ってもらうためには、適度に過酷な環境を作ることが大切です。

心を鬼にして、過保護にならないように気をつけましょう!


*チワワエンシス ルビーブラッシュ

*マディバ

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